今回は、2024年5月4週目(20日~24日)に上場来高値を更新した高配当株を8銘柄ご紹介します。
- なぜ上場来高値更新銘柄に注目するのか
- 銘柄の選定基準
- 上場来高値を更新した高配当株8選
この記事を読めば、配当をもらいつつ、将来的なキャピタルゲインも狙えるでしょう。
第1話:なぜ上場来高値更新銘柄に注目するのか
上場来高値を更新した銘柄に注目する理由は、次のとおりです。
強気の市場信号
株価が上場来高値を更新すると、それはその企業に対する市場の強い信頼を示しています。
これは、投資家がその企業の将来に対して楽観的であることを示しています。
業績に裏打ちされていれば高くないわけですね。
上昇トレンドの継続
株価が新たな高値をつけると、それは上昇トレンドが続いていることを示しています。
このトレンドが続く限り、投資家は利益を上げる可能性があります。
順張り(トレンドフォロー)の考え方です。
つまり、高く買って、さらに高く売るのです。
抵抗レベルの突破
株価が上場来高値を更新すると、それは重要な抵抗レベルを突破したことを意味します。
これは、株価がさらに上昇する可能性を示しています。
買った人全員がハッピーな状態だから、上値が軽くなるわけですね。
欲を言えば、信用倍率が1倍を割れていると、なお良いです。
売り残が多ければ、その分だけ将来的な買い圧力になるからです。
第2話:銘柄の選定基準
- 2024年5月4週目に上場来高値を更新した。
- 売上・EPSが右肩上がり。
- 利回り3%以上。
- 10年以上減配・無配無し。
上場来高値の更新は、株探の特集から、期間内で発表された『本日の【上場来高値更新】』を確認しました。
結果、発表された銘柄は100あり、そのうち利回りが3%を超える銘柄は23ありました。
そこからさらに、業績などを加味して7銘柄に絞りました。
業績や配当の推移などは『IR BANK』が見やすいです。
第3話:上場来高値を更新した高配当株8選
それでは上場来高値を更新した高配当株を紹介します。
ただし、情報は古くなっている可能性があります。
最終的な確認や売買判断は、ご自身で行ってください。
(3143)オーウイル
オーウイルは、食品製造業者に対して各種の食品副原料を提供しています。
これらの副原料は、食品の風味・栄養価・保存性などを向上させるために使用されます。
ビタミンCの供給は業界首位です。
売上高とEPSは右肩上がり。
株価チャートは右肩上がりで、5月24日に上場来高値を更新しました。
2025年の予想EPS234.1円と、2020年からの平均PER7.00倍から計算すると、適正価格は約1,639円になります。
配当金は1株当たり55円で、利回りは約3.40%です。
配当性向は約22.7%で、増配傾向を続けています。
権利確定月は3月のみの一括配当です。
(6406)フジテック
フジテックは、エレベーターや昇降機の専門メーカーで、日本国内では4位の地位を占めています。
日本・アメリカ・アジアなど、複数の地域で生産を行っており、特にアジア市場でのビジネス展開に力を入れています。
売上高とEPSは右肩上がり。
株価チャートは右肩上がりで、5月21日に上場来高値を更新しました。
2025年の予想EPS205.1円と、2020年からの平均PER22.59倍から計算すると、適正価格は約4,633円になります。
配当金は1株当たり165円で、利回りは約3.90%です。
配当性向は約67.8%で、8年連続増配を続けています。
権利確定月は3月と9月です。
(6458)新晃工業
新晃工業は、セントラル空調機器の分野で約40%のシェアを持つ企業で、業務用空調機の中堅企業として知られています。
中国やタイにも進出しており、ビル管理会社も併営しています。
売上高とEPSは右肩上がり。
株価チャートは右肩上がりで、5月21日に上場来高値を更新しました。
2025年の予想EPS275.7円と、2020年からの平均PER11.41倍から計算すると、適正価格は約3,146円になります。
配当金は1株当たり135円で、利回りは約3.17%です。
配当性向は約39.6%で、3年連続増配を続けています。
なお、2021年に減配があったように見えますが、これは2020年に記念配があったためです。
権利確定月は3月と9月です。
(6785)鈴木
株式会社鈴木は、スマートフォンや自動車電装部品向けのコネクターを主力商品としています。
また、医療器具の組立事業も展開しており、中国など海外での生産も行っています。
売上高とEPSは右肩上がり。
株価チャートは右肩上がりで、5月23日に上場来高値を更新しました。
2025年の予想EPS153.6円と、2020年からの平均PER8.29倍から計算すると、適正価格は約1,273円になります。
配当金は1株当たり46円で、利回りは約3.21%です。
配当性向は約22.0%で、増配傾向を続けています。
なお、2019年に減配があったように見えますが、これは2018年に記念配があったためです。
権利確定月は6月のみの一括配当です。
(8059)第一実業
第一実業は、エンジニアリング商社として知られており、化学プラントやリチウムイオン電池製造装置・半導体・実装機など幅広い分野で事業を展開しています。
売上高とEPSは右肩上がり。
株価チャートは右肩上がりで、5月24日に上場来高値を更新しました。
2025年の予想EPS230.2円と、2020年からの平均PER10.30倍から計算すると、適正価格は約2,371円になります。
配当金は1株当たり72円で、利回りは約3.08%です。
配当性向は約30.1%で、4年連続増配を続けています。
権利確定月は3月と9月です。
(8725)MS&ADインシュアランスグループホールディングス
MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、日本を代表する保険持株会社の一つで、特に損害保険市場において首位級の地位を占めています。
グループには三井住友海上火災保険株式会社やあいおいニッセイ同和損害保険株式会社などが含まれており、生命保険事業も育成中です。
アジアを中心に事業を展開しているほか、欧米市場への拡大も進めています。
売上高とEPSは右肩上がり。
株価チャートは右肩上がりで、5月21日に上場来高値を更新しました。
2025年の予想EPS384.7円と、直近の平均PER11.04倍から計算すると、適正価格は約4,247円になります。
配当金は1株当たり145円で、利回りは約4.55%です。
配当性向は約38.8%で、12年連続増配を続けています。
権利確定月は3月と9月です。
(8766)東京海上ホールディングス
東京海上ホールディングスは、日本の損害保険業界で首位級の地位を占めています。
主力の東京海上日動火災保険が国内外で幅広い保険サービスを提供しています。
売上高とEPSは右肩上がり。
株価チャートは右肩上がりで、5月21日に上場来高値を更新しました。
2025年の予想EPS443.7円と、直近の平均PER13.77倍から計算すると、適正価格は約6,110円になります。
配当金は1株当たり159円で、利回りは約3.08%です。
配当性向は約35.0%で、13年連続増配を続けています。
なお、2020年に減配があったように見えますが、これは2019年に一時配当があったためです。
権利確定月は3月と9月です。
(9780)ハリマビステム
ハリマビステムは、ビルメンテナンス業界の中堅企業で、独立系の会社です。
主に首都圏を中心に事業を展開しており、医療施設や官公庁のビルメンテナンスが主な業務となっています。
また、民間の建物の管理業務も積極的に開拓しています。
売上高とEPSは右肩上がり。
株価チャートは右肩上がりで、5月20日に上場来高値を更新しました。
2025年の予想EPS89.4円と、直近の平均PER6.78倍から計算すると、適正価格は約606円になります。
配当金は1株当たり24円で、利回りは約3.20%です。
配当性向は約17.9%で、5年連続増配を続けています。
権利確定月は3月と9月です。
上場来高値更新銘柄8選:まとめ
各オススメ銘柄の利回りを列挙します。
証券コード | 銘柄名 | 配当利回り |
3143 | オーウィル | 3.40% |
6406 | フジテック | 3.90% |
6458 | 新晃工業 | 3.17% |
6785 | 鈴木 | 3.21% |
8059 | 第一実業 | 3.08% |
8725 | MS&AD | 4.55% |
8766 | 東京海上 | 3.08% |
9780 | ハリマビステム | 3.20% |
以上、業績が伸び続けていれば、理論的には株価も伸び続けます。
買われている銘柄に素直に乗っかって、配当も含み益も増やしていきましょう!
本記事の内容は、youtubeでも視聴することができます。
コメント