今回は『スタートアップ芸人 お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』について解説します。
本書は、元お笑い芸人で、現在はフィディア株式会社の代表取締役CEOである、森武司さんの自伝です。
著者:森武司さんのプロフィール
森武司さんは、元お笑い芸人で現在はFIDIA(フィディア)株式会社の代表取締役CEOです。
彼は、高校卒業後に吉本興業の養成所に入り、4年間芸人として活動しましたが、オーディションで大敗して引退しました。
その後、4年間ニート生活を送り、家電販売員を経て、25年来の幼なじみと起業しました。
彼は、化粧品・人材派遣・広告代理店・美容・ART・YouTubeなど関連のない13事業を立ち上げ、創業以来18年連続増収増益を達成しました。
彼は、Financial Timesが選定する「アジア太平洋地域急成長企業ランキング未上場日本一」や「ベストベンチャー100」などの受賞歴を持ちます。
いったい何が森さんの運命をここまで変えたのでしょう?
ズバリそれは「仲間力」です!
スタートアップ芸人:要約
仲間力とは、自分と異なる立場や考え方を持つ人たちと協力しながら、同じ目標の達成に向けて行動するスキルのことです。
仲間力はチームビルディング力とも言えます。
森さんは、仲間の励ましのおかげでニートから脱出し、家電量販店の販売員として働き始めました。
そこで仲間と一緒に仕事をする楽しさや、お客様とのコミュニケーションの重要性を学んだそうです。
これをきっかけに、仲間をつくる力(仲間力)が人生を変えるという信念を持ち、やりたいことを見つけるために会社を興しました。
本書では、森さんがどのように仲間力を磨いてきたか、その方法を6つの奥義として紹介しています。
本書を読めば、仲間力を身につけて、ビジネスや人生において成功と幸せを手に入れられるでしょう。
キャッチコピーをつけるなら『仲間をつくる6大奥義!』です。
6大奥義その1:仲間を集める
まずは仲間を集める方法です。
仲間を集めるには、タネと水が必要です。
タネは、自分のやりたいことやビジョンを明確に伝えることで、水は、仲間に対する感謝や信頼を示すことです。
例えば、自分のやりたいことが「料理を楽しむこと」であり、ビジョンが「家族や友人と美味しい食事を共にすること」だとしましょう。
それを形にするためには、家族や友人に感謝の気持ちを示し、特別な日に自家製の料理を作ったり、料理のアドバイスを求めたりするのです。
さらに、自分の失敗や料理の失敗談を共有すれば、信頼関係も深められます。
また、本書では、仲間を集めるために、SNSやブログ・YouTubeなどを活用した方法も紹介しています。
森さんも、これらのメディアを通して、自分のタネと水を発信し、共感や興味を持った人たちと繋がっていったそうです。
必ず収穫できるわけじゃないでしょうが、それでもまかない種は生えません。
先にギブすることが大切です。
6大奥義その2:仲間を見極める
次は仲間を見極める方法です。
仲間を見極めるポイントは3つあります。
やる気・能力・相性です。
- やる気:仕事に対する情熱や目標意識、自己成長の欲求など。
- 能力:仕事に必要な知識やスキル、経験など。
- 相性:自分や他の仲間との人間関係やチームワークなど。
これらのポイントが高い人が、仲間として最適です。
やる気を確認するには、夢ややりたいことについて尋ねて、仕事への姿勢や成長への取り組みを考えてもらい、自分の目標や強み・弱みをはっきりしてもらいましょう。
- 「あなたの夢は何ですか?」
- 「あなたがやりたいことは何ですか?」
- 「仕事に対する姿勢や意欲はどうですか?」
- 「自分から積極的に学びや改善をしていますか?」
また、能力を確認・評価するには、得意なことや過去の成功体験について質問し、仕事の質や必要な知識・スキルを確認しましょう。
スキルを向上させるには、新しいことを学び、仕事の効率や品質を向上してもらいましょう。
- 「あなたの得意なことは何ですか?」
- 「あなたの実績は何ですか?」
- 「仕事の質や量はどうですか?」
- 「仕事に必要な知識やスキルは身についていますか?」
相性を確認・、評価するには、どんな仕事仲間と一緒に働きたいかや、避けたい相手についても考えてもらおう。コミュニケーションやチームワーク能力も重要です。
相性を良くするには、相手のニーズを理解し、信頼関係を築くことが大切です。
- 「あなたはどんな人と仕事をしたいですか?」
- 「あなたはどんな人と合わないですか?」
- 「仲間やお客様とのコミュニケーションはどうですか?」
- 「チームワークや協力性はありますか?」
仲間を見極める際は、自分の直感や感情に頼らず、客観的なデータやフィードバックを重視しましょう。
ミスマッチが起きると誰も幸せになりません。
6大奥義その3:仲間を成長させる
次は仲間を成長させる方法です。
仲間を成長させるには、2つの要素が必要になります。
それは目標と評価です。
目標は、仕事に対する期待値や方向性・成果物などで、評価は、仕事に対するフィードバックや評点・報酬などです。
これらを明確にすることで、仲間の強みや弱み、やりがいや不満を把握し、仲間の成長を促しましょう。
また、森さんは、仲間に明確な目標を設定してもらい、定期的に評価し、支援を行っています。
支援のポイントは2つ。
教育と報酬です。
必要な知識やスキルを教えたり、学ぶ機会を提供し、仕事の成果や努力に対して、金銭的や精神的な報酬を与えましょう。
さらに森さんは、仲間の成長を促すために、自分自身も学び続けようと語っています。
学んでいない人に言われても説得力がないためです。
6大奥義その4:仲間との絆を深める
次は仲間との絆を深める方法です。
仲間との絆を深めれば、仕事の効率や品質、モチベーションが上がります。
仲間との絆を深めるには、3つの要素が必要になります。
コミュニケーション・共感・共有です。
- コミュニケーション:仲間との情報交換や意見交流・相談など。
- 共感:仲間の気持ちや考え・状況などを理解し、共有すること。
- 共有:仲間との目標やビジョン・価値観などを一致させること。
具体的に本書では、ラインやスラックなどのツールを活用した方法・仲間との共感を高めるために、感謝や褒める言葉を伝えた方法・仲間との共有を促進するために社内報や社内SNSなどのメディアを作った方法を紹介しています。
6大奥義その5:顧客を仲間にする
次は顧客を仲間にする方法です。
顧客を仲間にするには、2つの要素が必要になります。
満足と感動です。
満足は顧客の基本的な条件であり、感動は顧客の付加価値になりあす。
これらを提供することで、顧客の心に残り、リピートや紹介につながります。
要するに、ファンになってもらうのです。
顧客に感動を与える商品やサービスを開発するポイントは3つあります。
オリジナル・ニッチ・高品質です。
また、顧客のニーズや課題を解決するポイントは2つ。
ヒアリングと提案です。
さらに、顧客の記念日やイベントに合わせたサプライズを行うポイントは2つ。
情報収集と演出です。
具体的に本書では、顧客に感動を提供するために、オリジナルの商品やサービスを開発した方法・顧客のニーズや課題を解決した方法・顧客の記念日やイベントに合わせたサプライズを行った方法を紹介しています。
6大奥義その6:取引先を仲間にする
最後は、取引先を仲間にする方法です。
取引先を仲間にするには、2つの要素が必要になります。
信頼と協力です。
信頼を得るには、取引先の信用や評判、品質や納期などを守り、協力を得るには、取引先のニーズや課題、目標などに応えましょう。
信頼は、得るには時間がかかりますが、失うのは一瞬です。
信頼を築くポイントは3つあります。
情報・約束・実績です。
取引先に協力を得るポイントも3つあります。
利益・課題・目標です。
さらに、共同プロジェクトを立ち上げるポイントも3つあります。
テーマ・チーム・タイムです。
具体的に本書では、取引先に信頼と協力を得るために、オープンな情報共有を行った方法・取引先の利益を最優先した方法・取引先との共同プロジェクトを立ち上げた方法を紹介しています。
仲間力の奥義:まとめ
【奥義1】仲間を集める:ビジョンや価値観に共感する人を仲間に誘う。
【奥義2】仲間を見極める:仲間の能力や性格、適性を把握して役割分担やチームビルディングを行う。
【奥義3】仲間を成長させる:仲間に目標と評価を設定し、フィードバックや支援を行う。
【奥義4】仲間との絆を深める:仲間とのコミュニケーション・共感・共有を、ツールやイベントなどで高める。
【奥義5】顧客を仲間にする:顧客に満足を超える感動をオリジナルの商品やサービスなどで提供する。
【奥義6】取引先を仲間にする:取引先と信頼を築き、協力を求めるために、情報共有などを行う。
仲間力を身につければ、自分の夢や目標を実現できるようになります。
ぜひ本書の内容を実践しましょう!
まずは自分のやりたいことを決めて、発信するところから。
仲間へのメリットを示すことも忘れずに。
自分だけが幸せになろうとする人に、人は集まりません。
本記事の内容は、youtubeでも視聴することができます。
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