今回は、REIT(リート)型ETFに注目し、おすすめのJ-REITを3銘柄ご紹介します。
抽出方法は、SBI証券の国内株式、ETF・ETN、リートを参照しました。
結果は20銘柄あり、その中で分配金を出しているのは16銘柄あることがわかりました。
J-REITについての解説は、コチラで行っていますので、合わせて参考にしてください。
- なぜREIT型ETFに注目するのか?
- 銘柄の選定基準。
- おすすめのREIT型ETF3選。
この記事を読めば、非課税で高い分配金を安定的に受け取り続けることができるでしょう。
キャッチコピーをつけるなら『新NISAで非課税不労所得!』です。
第1話:なぜリート型ETFに注目するのか?
まず、REIT(不動産投資信託)は不動産に投資するための金融商品であり、ETF(上場投資信託)は世界中のプロも使う低コストの商品で、複数の銘柄に分散投資できる特徴があります。
REIT型ETFはこの両方の特徴を兼ね備えているわけです。
REIT型ETFのメリットは次のとおりです。
メリット1:手軽な不動産投資
REITはプロの管理で不動産に投資でき、個人がオフィスビルやホテルなどの現物不動産に投資するのは難しいですが、REIT型ETFなら数百円から数万円程度でも投資できます。
これはREIT全般に当てはまります。
メリット2:安定した分配金
REITは家賃収入から分配金を得るため、安定しています。
また、法人税がかからない仕組みにより、相対的に分配金が高めとなっています。
REITは法人レベルで非課税ステータスを享受しています。
つまり、不動産保有から得られる収入に法人所得税がかからないということです。
ただし、この非課税ステータスは、投資家にほとんどの収入を配当として分配し、主に不動産に投資する条件を満たすことが条件です。
メリット3:リアルタイムで価格変動
ETFは証券市場に上場しており、リアルタイムで価格が変動します。
投信とは異なり、株に近い面を持つ金融商品です。
売買がしやすいわけです。
一方、REIT型ETFのデメリットは次のとおりです。
デメリット1:自動積み立てが難しい
新NISAのつみたて投資枠には自動積み立てができるETFもありますが、大半のETFやREITは手動でスポット購入を繰り返す必要があります。
自分で購入のタイミングを考えなくてはいけないのです。
デメリット2:選ぶタイプに注意
REITの種類によって安定度や利回りが異なります。
目的に合わせて使い分けることが重要です。
第2話:銘柄の選定基準
では、具体的にどんな基準でREIT型ETFを買えば良いでしょう。
おすすめは、信託報酬が安く、分配金の利回りが高い銘柄です。
- REIT型ETF。
- 東証REIT指数に連動している。
- 新NISAの成長投資枠で買える。
- 税込信託報酬を引いて残る利回りが4.00%以上。
- 長期的に運用パフォーマンスが良い。
業績や財務状況は『IR BANK』が見やすいので確認してみましょう。
今回はたった16銘柄なので、楽勝ですね。
第4話:おすすめの高利回りジェイリート3選
とはいえ、忙しい人のために代わりに調べておきましたので、これから紹介するおすすめの優良銘柄を参考にしてください。
ただし、情報は古くなっている可能性があります。
最終的な確認や売買判断は、ご自身で行ってください。
(1488)iFreeETF東証REIT指数
iFreeETF東証REIT指数は、J-REIT市場全体の値動きを表す代表的な株価指数である東証REIT指数との連動を目指すETFです。
売買単位は10 口。
純資産総額は1,978.54億円。
直近分配金は1口当たり・税引前で26.8 円。
分配金利回りは約4.18%。
信託報酬率(税込)は年率 0.1705%。
信託期間は無期限。
分配金支払基準日は、毎年3月4日・6月4日・9月4日・12月4日の年4回。
分配実績は3月と9月に多く支払われています。
その理由は、不動産収益の季節性・税制上の要因・投資家の需要が挙げられます。
組み入れ上位の銘柄には、日本ビルファンドやジャパンリアルエステイトなどがあります。
運用実績の騰落率は、5年で10.83%、設定来でプラス28.78%となっています。
(1597)MAXIS Jリート上場投信
MAXIS Jリート上場投信は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、J-REIT市場全体の値動きを表す代表的な株価指数である東証REIT指数との連動を目指すETFです。
純資産総額は1,880.06億円。
信託報酬率(税込)は年率 0.1595%。
売買単位は10 口。
信託期間は無期限。
分配金支払基準日は、毎年3月8日・6月8日・9月8日・12月8日の年4回。
直近分配金は1口当たり・税引前で25.7 円。
分配実績は3月と9月に多く支払われています。
分配金利回りは約4.22%。
組み入れ上位の銘柄には、日本ビルファンドやジャパンリアルエステイトなどがあります。
運用実績の騰落率は、5年で10.52%、設定来でプラス65.65%となっています。
(1476)iシェアーズ・コア JリートETF
iシェアーズ・コア JリートETFは、東証REIT指数に連動しています。J-REIT市場全体の値動きを表す代表的な株価指数である東証REIT指数との連動を目指すETFです。
売買単位は1口。
純資産総額は3347.34億円。
信託報酬率(税込)は年率 0.1650%。
分配金支払基準日は、毎年2月9日・5月9日・8月9日・11月9日の年4回。
分配金利回りは約4.20%。
直近分配金は1口当たり・税引前で19.0円。
信託期間は無期限。
組み入れ上位の銘柄には、日本ビルファンドやジャパンリアルエステイトなどがあります。
運用実績の騰落率は、5年で10.71%、設定来でプラス36.41%となっています。
おすすめのREIT型ETF3選:まとめ
各おすすめリート型ETFの利回りと税込信託報酬を列挙します。
証券コード | 銘柄名 | 分配金利回り | 信託報酬(税込) |
1488 | iFreeETF東証REIT指数 | 4.18% | 0.1705% |
1597 | MAXIS Jリート上場投信 | 4.22% | 0.1595% |
1476 | iシェアーズ・コア JリートETF | 4.20% | 0.1650% |
以上、3銘柄とも東証REIT指数に連動しているので、ぶっちゃけどれを買ってもパフォーマンスに大差はありません。
上位の組み入れ銘柄も、3銘柄とも大差ありませんね。
3銘柄の組み入れ銘柄上位だけでオリジナルREIT型ETFを作れば信託報酬を浮かせることもできそうです。
そこまで手間をかけたくないのであれば、信託報酬を引いて、一番利回りの良い銘柄を選べば良いでしょう。
もしパフォーマンスに差がつくとしたら、購入タイミングによる影響が大きいです。
現在、全体的にJ-REITは、RSIの指標からして売られすぎの水準にあり、割安で放置されている一方、今後ゼロ金利が解除されると業績に悪い影響が出る可能性があるので、買い時はしっかりと見極めましょう。
あなたもおすすめのREIT型ETFがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね。
本記事の内容は、youtubeでも視聴することができます。
コメント