【マイナス金利解除編】新NISAで買いたい金利上昇メリット銘柄5選【高配当株】

日銀マイナス金利政策解除 株式投資

 2024年3月19日、日銀がマイナス金利政策を解除し、17年ぶりに利上げを決定しましたね。

 そこで今回は、マイナス金利解除に注目し、おすすめの高配当株を5銘柄ご紹介します。

今回の話題
  • なぜマイナス金利解除に注目するのか?
  • 銘柄の選定基準。
  • おすすめの金利上昇メリット銘柄5選。

 この記事を読めば、非課税で高い配当を受け取りながら、将来的なキャピタルゲインも狙えるでしょう。

要約AI
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なぜマイナス金利解除に注目するのか?

 まず、マイナス金利政策とは、中央銀行が民間の金融機関に預けている預金金利を、マイナスに設定する金融政策です。

 日銀はこのマイナス金利政策を、2016年1月から導入していました。

 マイナス金利を導入した目的は、景気をよくするために、市場にお金を増やすことです。

 日銀は「銀行の銀行」であり、民間の銀行は、融資に当てていない多くのお金を日銀に預けています。

 しかしマイナス金利政策は、民間銀行が日銀にお金を預けると、マイナスの金利がかかることになります。

 要するに、日銀に預けているだけで、お金が減ってしまうのです。

 こういった状況であれば、民間の銀行は、お金を貯めておかずに、どんどん市中に向けて貸し出した方が良いということになります。

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市中にお金が流れた結果、景気が良くなるわけですね。

 さらに、直接的な影響はないとはいえ、間接的にマイナス金利導入の影響は、個人の生活にも影響する可能性があります。

 たとえば、お金が借りやすくなり、住宅ローンや自動車ローンの金利が下がったり、審査が通りやすくなる可能性があります。

 また、預金利子がさらに下がる可能性もあります。

 しかし、景気刺激策の一環だったのでしょうが、景気が良くなったと感じている人は少ないのではないでしょうか?

 であるにも関わらず、なぜ日銀は、今回のタイミングでマイナス金利政策を解除し、利上げを決定したのでしょう?

理由1.春闘での高い賃上げ率を踏まえたため

 賃金が上がると金利を抑えなくても消費が活性化します。

 消費が増えれば物価も上がり、企業の利益も押し上げるという好循環になります。

 自律的な経済成長を促進するためにも、マイナス金利を解除する良いタイミングだったのです。

理由2.インフレ率を鈍化させるため

 日銀は、長年続いたデフレを打破するために、インフレ率の目標を2%に設定していました。

 そして、実際に賃金や物価が上昇し始めたため、必要性がなくなったと判断されました。

 以上を理由に、日銀はマイナス金利政策を解除し、政策金利を誘導レンジ内に引き上げたのです。

要約AI
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賃上げは大企業中心ですし、中小企業もこれに続くことができなければ、益々経済格差が広がりそうですね。

マイナス金利が解除されると、株価にはどのような影響があるのか?

 まず、マイナス金利が解除されると、民間銀行の融資金利も上昇します。

 銀行からお金を借りたい企業の負担は増える一方、銀行の収益は改善し、銀行株の評価が向上する可能性があります。

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銀行などの金融セクターは直接的な恩恵がありますが、ほかの業種はうまく借り入れを行わないと業績に悪影響を及ぼしそうですね。

 次に、日銀のマイナス金利政策解除に伴い、円相場は一気に円高に振れる可能性があります。

 円高は輸出関連の企業に大きな恩恵をもたらし、企業業績を押し上げてきましたが、株価の下落につながる可能性も高まります。

なぜマイナス金利政策を解除すると円高に振れるのか?

 理由は複雑ですが、主にこのような要因が考えられます。

円高に振れる理由
  • 金利差の変化。
    マイナス金利政策は、日本の金利が他国と比較して低いことを意味します。
    したがって、マイナス金利が解除されると、日本の金利が上昇し、他国との金利差が縮小します。
    これにより、外国からの資金が日本に流入しやすくなり、円の需要が高まります。
    需要の増加により、円相場が上昇することがあります。
  • 投資家の心理。
    マイナス金利政策は、投資家にとってリスクを高める要因となります。
    解除されると、市場参加者は日本の金利上昇を予想し、円を買う傾向があります。
    この心理的要因も円高に寄与します。
  • 外国為替市場の反応。
    マイナス金利解除は、外国為替市場で注目されます。
    市場参加者は政策変更に敏感であり、円相場に影響を与える要因となります。
    解除の発表があると、外国為替市場で円高が進行することがあります。

 総じて、これらの要因が組み合わさり、マイナス金利解除によって円相場が上昇することがあります。

 ただし、市場の反応は予測困難であり、慎重に観察する必要があります。

要約AI
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実際、直近では、逆に円安に振れていますね。

銘柄の選定基準

 では、具体的にどんな基準で選べば良いか教えてください。

今回の選定基準
  • 3月に権利確定の銘柄。
  • 金利上昇メリット銘柄。
  • 利回り3%以上。
  • 10年以上無配・減配無し。
  • 5年チャートで右肩上がり。

 抽出方法は、株探の人気テーマから「金利上昇メリット」を参照しました。

 結果、2024年3月現在で、金利上昇メリット銘柄は86あり、さらに利回り3%以上に当てはまる銘柄は、37あることがわかりました。

 売上やEPS、配当の推移などは『IR BANK』が見やすいので確認してみましょう。

 今回はたった37社なので、楽勝ですね。

金利上昇メリット銘柄5選

 とはいえ、忙しい人のために代わりに調べておきましたので、これから紹介するおすすめの優良銘柄を参考にしてください。

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ただし、情報は古くなっている可能性があります。

最終的な確認や売買判断は、ご自身で行ってください。

(7337)ひろぎんホールディングス

 ひろぎんホールディングスは、地銀の中核をなす広島銀行を主体とする企業です。

 地域における預金シェアは約40%、貸出金は約30%と、地域内での影響力が大きいです。

 金融規制の緩和により、サービスの多様化が進んでいます。

 2025年3月期においても、資金利益の好調さが持続する見込みです。

 債券関係損益も前期並みの水準が期待されています。

 また、資産形成ニーズの高まりを受けて、証券や保険などの金融商品を仲介する子会社を設立するなど、新たな事業展開を模索しています。

 経常収益とEPSは右肩上がり。

 株価チャートは右肩上がりとなっています。

 PERは11.72倍と、前年よりは割安となっています。

 配当金は1株当たり36円で、利回りは約3.39%です。

 配当性向は約67.1%で増配傾向にあります。

 権利確定月は3月と9月です。

(8411)みずほフィナンシャルグループ

 みずほフィナンシャルグループは、旧富士銀行・第一勧業銀行・日本興業銀行の3行が合併して生まれたグループで、日本3大メガバンクの一角です。

 銀行・信託・証券などの連携を強化しており、複数の金融サービスを提供しています。

 2025年3月期においては、国内外での預金利ザヤの拡大が見込まれており、北米投資銀行業務も伸びる見通しです。

 また、サイバーエージェントなどと提携し、決済データを活用した広告事業を展開しています。

 経常収益とEPSは右肩上がり。

 株価チャートは右肩上がりとなっています。

 PERは11.33倍と平年よりやや割高となっています。

 配当金は1株当たり100円で、利回りは約3.39%です。

 配当性向は約38.7%で増配傾向にあります。

 権利確定月は3月と9月です。

(8630)SOMPOホールディングス

 SOMPOホールディングスは、三井住友海上グループとして知られる、日本3大メガ損保の一角です。

 国内の生命保険や海外の損害保険など、幅広い保険事業を展開しており、介護やヘルスケア分野の強化も行っています。

 海外事業も積極的に展開しており、海外の有価証券運用が好調に推移しています。

 また、政策株の売却を加速して、問題解決に取り組んでいます。

 正味収入保険料は右肩上がり、EPSは波があるもののおよそ右肩上がり。

 株価チャートは右肩上がりとなっています。

 PERは9.51倍と平年並みとなっています。

 配当金は1株当たり300円で、利回りは約3.21%です。

 配当性向は約96.1%で10年連続増配を続けています。

 権利確定月は、3月と9月です。

(8316)三井住友フィナンシャルグループ

 三井住友フィナンシャルグループは、日本3大メガバンクの一角です。

 三井住友銀行を中心とする幅広い金融事業を展開しています。

 また、SMBC日興証券やカード事業など、多様な金融サービスを提供しています。

 欧州や中東、アフリカ地域での展開を強化するため、米国のジェフリーズとの協業を拡大しています。

 また、クレジットカードを利用したタッチ決済の導入も積極的に進めており、大手事業者でも導入が進んでいます。

 経常収益とEPSは波があるもののおよそ右肩上がり。

 株価チャートは右肩上がりとなっています。

 PERは12.42倍と平年よりやや割高となっています。

 配当金は1株当たり270円で、利回りは約3.11%です。

 配当性向は約40.4%で増配傾向にあります。

 権利確定月は3月と9月です。

(8725)MS&ADインシュアランスグループホールディングス

 MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、三井住友海上火災保険やあいおいニッセイ同和損害保険など、複数の主要損害保険会社を傘下に持つ、日本3大メガ損保の一角です。

 生命保険の育成やアジアを中心にした事業展開を重視しており、欧米市場への進出も進めています。

 カルテル問題による行政処分を受け、改善計画を提出し、政策保有株の売却を加速する方針です。

 正味収入保険料とEPSは右肩上がり。

 株価チャートは右肩上がりとなっています。

 PERは14.64倍と平年よりやや割高となっています。

 配当金は1株当たり240円で、利回りは約3.09%です。

 配当性向は約66.7%で11年連続増配を続けています。

 権利確定月は3月と9月です。

金利上昇メリット銘柄5選:まとめ

 各おすすめ銘柄の利回りを列挙します。

証券コード銘柄名配当利回り
7337ひろぎんHD3.39%
8411みずほFG3.39%
8630SOMPOHD3.21%
8316三井住友FG3.11%
8725MS&ADインシュアランスGHD3.09%
2024年3月20日時点

 以上、金利上昇メリットのテーマ株は、銀行や生保などの金融セクターに偏っています。

 これは、貸出金利の利ザヤが拡大することになるので、当然の結果といえるでしょう。

 金利上昇は日銀によるメガトレンドなので、しっかり注目したいですね。

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あなたもおすすめ銘柄があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。

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