8月に自社株買いを発表した高配当株3選

8月に自社株買いを発表した高配当株 株式投資

今回は、8月前半に自社株買いを発表した高配当株を3銘柄紹介します。

今回の話題
  • なぜ自社株買いで株価が上がるのか
  • 8月に自社株買いを発表した高配当株3選

 この記事を読めば、自社株買いを行う理由が分かり、配当とともにキャピタルゲインを狙えるでしょう。

第1話:なぜ自社株買いで株価が上がるのか

 まず、自社株買いとは、企業が自社の株式を市場から買い戻すことを指します。

自社株買いの目的
  • 株主への利益還元
  • 株価上昇の促進
  • 敵対的買収リスクの低減
  • ストックオプションの活用など

 結果、自社株買いによって、株主にとっての利益配分が増え、株価の上昇が期待できるのです。

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なぜ自社株買いを行うと株価が上昇するのか、その理由を詳しく教えてください。

要約AI
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理由は、PER (株価収益率)やROE (自己資本利益率)が改善されるためです。

PERの改善

 PERが改善されると、株価が利益に対して割安であると評価され、投資家の関心を引く可能性が高まります。

 自社株買いを行うと市場に出回る株式数が減少し、EPS (1株当たりの利益)が増加し、相対的にPERが低下します。

 結果、元のPERが適正であれば、その水準を保つために、株価が上昇するのです。

PERの計算式

PER=株価÷EPS

自社株買いによるPERの改善

ROEの改善

 次に、ROE(自己資本利益率)が改善されると、企業の収益性が高まったと見なされ、投資家からの評価が上がることが期待できます。

ROEの計算式
自己資本比率の計算式

 自社株買いを行うと、企業は市場から自社の株式を買い戻し、その株式を自己株式として保有します。

 自己株式は貸借対照表の純資産の部にマイナス項目として計上されるため、自己資本が減少します。

 結果、自己資本が減少しても、当期純利益が変わらなければ、ROEが向上するのです。

自社株買いによるROEの改善
しおり
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株主にとっては良いことづくめですね。

第2話:8月に自社株買いを発表した高配当株3選

今回の選定基準
  • 8月に自社株買いを発表した。
  • 利回り3%以上。
  • 10年以上減配・無配無し。
  • 今期の売上・EPSが過去最高予想。
  • 過去10年の平均PERより割安。
要約AI
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ただし、情報は古くなっている可能性があります。

最終的な確認や売買判断は、ご自身でおこなってください。

(3371)ソフトクリエイトHD

 ソフトクリエイトHDは、主にITソリューションやECサイト構築パッケージを提供しています。

 同社は、2024年8月5日に、『自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ』を発表しました。

 取得する株式の総数は、上限が300,000株。

 発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合は、1.20%。

 株式の取得価額の総額は、上限が500,000,000円。

 取得する期間は、2024年8月6日~2024年10月31日までとなっています。

ソフトクリエイトHD

 売上高とEPSは右肩上がりで、今期は増収増益で過去最高益予想。

ソフトクリエイトHD

 今期予想EPS137.5円と、過去10年間の平均PER17.86倍から計算すると、適正価格は約2,455円と、長期的に割安と判断できます。

ソフトクリエイトHD

 財務状況は、自己資本比率が約59.4%で、利益剰余金は右肩上がり。

 有利子負債は無く、健全と言えます。

ソフトクリエイトHD

 キャッシュフローは、営業キャッシュフローがプラスで、現金が積み上がっているため、キャッシュリッチと言えます。

ソフトクリエイトHD

 配当金は、1株当たり55円で、5年連続増配を続けています。

 配当性向は、約37.0%で、利回りは3.53%です。

ソフトクリエイトHD

 権利確定月は、3月と9月です。

ソフトクリエイトHD

(6028)テクノプロHD

 テクノプロHDは、国内最大級の技術者派遣企業であり、製造業の技術開発に携わる技術者の派遣や請負を手掛けています。

 また、リスキリングや人材育成にも力を入れており、技術者のスキル向上をサポートしています。

 同社は、2024年8月8日に、『自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ』を発表しました。

 取得する株式の総数は、上限が2,000,000株。

 発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合は、1.89%。

 株式の取得価額の総額は、上限が5,000,000,000円。

 取得する期間は、2024年8月9日~2025年3月31日までとなっています。

テクノプロHD

 売上高とEPSは右肩上がりで、今期は増収増益で過去最高益予想。

テクノプロHD

 今期予想EPS174.6円と、過去10年間の平均PER22.29倍から計算すると、適正価格は約3,891円と、長期的に割安と判断できます。

テクノプロHD

 財務状況は、自己資本比率が約52.9%で、利益剰余金は右肩上がり。

 有利子負債は、約229億円で、有利子負債比率は、28.36%と、健全と言えます。

テクノプロHD

 キャッシュフローは、営業キャッシュフローがプラスで、現金が積み上がっているため、キャッシュリッチと言えます。

テクノプロHD

 配当金は、1株当たり90円で、10年連続増配を続けています。

 配当性向は、約58.2%で、利回りは3.14%です。

テクノプロHD

 権利確定月は、6月と12月です。

テクノプロHD

(4634)artience

 artience(アーティエンス)は、印刷インキの製造で国内最大手です。

 また、液晶パネル用顔料、フィルム、樹脂なども取り扱っています。

 同社は、2024年8月9日に『自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ』が発表しました。

 取得する株式の総数は、上限が4,500,000株。

 発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合は、8.48%。

 株式の取得価額の総額は、上限が100億円。

 取得する期間は、2024年8月13日~2025年8月12日までとなっています。

artience

 売上高とEPSは右肩上がりで、今期は増収増益で過去最高益予想。

artience

 今期予想EPS311.1円と、過去10年間の平均PER13.89倍から計算すると、適正価格は約4,321円と、長期的に割安と判断できます。

artience

 財務状況は、自己資本比率が約52.9%で、利益剰余金は右肩上がり。

 有利子負債は、約867億円で、有利子負債比率は、35.28%と、健全と言えます。

artience

 キャッシュフローは、営業キャッシュフローがプラスで、現金が積み上がっているため、キャッシュリッチと言えます。

artience

 配当金は、1株当たり100円で、増配傾向を続けています。

 配当性向は、約49.0%で、利回りは2.85%です。

artience
しおり
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自社株買い発表当日までは3%を超えていましたが、翌日にストップ高をつけ、暴落以前よりも上昇してしまいましたね。

要約AI
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それでも割安水準にあることに変わりはありません。

 権利確定月は、6月と12月です。

artience

8月に自社株買いを発表した高配当株:まとめ

 紹介した高配当株を列挙します。

証券コード銘柄名配当利回り現在株価適正株価
3371ソフトクリエイトHD3.53%1,559円2,455円
6028テクノプロHD3.14%2,868円3,891円
4634artience2.85%3,505円4,321円
2024年8月16日時点
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以上、今後も自社株買いを発表した銘柄で、おすすめがあれば紹介していきますので、気になる人はお気に入り登録をしてお待ちください。

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本記事の内容は、youtubeでも視聴することができます。

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