今回は、3月権利確定の銘柄のなかから、ノルウェー政府が保有している高配当株に注目し、おすすめの優良銘柄を4銘柄ご紹介します。
抽出方法は、株探で『ノルウェー政府』で検索しました。
結果、2024年現在で、ノルウェー政府が保有している日本株は、158銘柄あることがわかりました。
- なぜノルウェー政府に注目するのか?
- 銘柄の選定基準。
- おすすめの高配当株4選。
この記事を読めば、非課税で高い配当を受け取りながら、将来的なキャピタルゲインも狙えるでしょう。
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第1話:なぜノルウェー政府に注目するのか?
まず、ノルウェー政府が所有するノルウェー政府年金基金は、世界最大級の主権財源投資ファンドです。
この基金は、ノルウェーの石油・ガス収入に由来し、世界中の株式・不動産・債券などに分散投資を行っています。
- 長期・積立・分散の運用
原油収入を定期的に積み立て、世界中の資産に分散投資しています。
ポートフォリオは世界中の株式や債券、不動産に幅広く、約73か国9,123銘柄に分散していま。 - ESG(環境・社会・企業統治)投資の旗振り役
社会的責任投資を重視しています。
石油・ガス関連株の一部を投資先から外すなど、環境や社会に配慮した運用を行っています。 - 長期的な視点
将来の年金支払いに備えて長期的な運用を目的としています。
長期保有を前提としており、海外の株式の比率も高まっています。
非常に手堅い運用を行っているのですね。
では、なぜノルウェー政府は、日本株を保有しているのでしょうか?
- 成長力の高まり
日本企業は、アベノミクスを機に構造改革が進み、成長力が高まっています 。
そのため、日本株に対する期待を背景に、投資を増やしている可能性があります。 - 長期的な投資戦略
ノルウェー政府年金基金は、将来の年金支払いに備えて長期的な運用を目的としています。
そのため、日本株を保有することで、多様な資産クラスに分散投資を行い、長期的な収益を確保していると考えられます。 - 環境・社会的責任の配慮
投資先企業が環境や社会に配慮した取り組みを行っているかどうかを評価し、それに基づいて投資を行っています。
日本企業も環境への取り組みを進めており、その成長を支援している可能性があります。
これらの理由により、健全かつ長期的に株価の上昇が見込め、高い配当を長く受け取り続けることができると考えらます。
他国の政府とはいえ、国のお墨付きがあれば、安心して長期保有できますね。
第2話:銘柄の選定基準
では、ノルウェー政府が保有している銘柄を片っ端から買っていけばいいですね。
いいえ、なかには業績が思わしくなかったり、株価が低迷している企業もあります。
すべての銘柄で株価の上昇や配当が約束されているわけではないので、業績が悪化に転じれば減配・無配転落のリスクは存在します。
特に、新NISAの成長投資枠で買いつける場合は、年間の非課税枠の上限が240万円までと決まっているため、どの銘柄に投資するべきか、しっかりと厳選した方が良いでしょう。
では、どんな基準で選べば良いか教えてください。
おすすめは、長期的に配当とキャピタルゲイン(売買益)の両方を狙える銘柄です。
- 3月に権利確定の銘柄。
- ノルウェー政府保有銘柄。
- 売上・EPSが右肩上がり。
- 利回り3%以上。
- 10年以上無配・減配無し。
- PERが過去平均と比べて割高ではない。
- 10年チャートで右肩上がり。
売上やEPS、配当の推移などは『IR BANK』が見やすいので確認してみましょう。
今回はたった158社なので、楽勝ですね。
第3話:おすすめの高配当株4選
とはいえ、忙しい人のために代わりに調べておきましたので、これから紹介するおすすめの優良銘柄を参考にしてください。
ただし、情報は古くなっている可能性があります。
最終的な確認や売買判断は、ご自身で行ってください。
(6670)MCJ
MCJは、パソコン製造・販売を主要事業とする企業で、特に「マウス」ブランドがその主力です。
パソコン関連が主力で、総合エンターテインメントも行っています。
海外事業も重要で、欧州では電子看板などが好調で営業益を増加させています。
また、インドではスマホ・PCの修理事業が拡大し、顧客基盤を広げています。
ノルウェー政府の株主順位は7位。
売上は軟調なものの、EPSはおよそキレイな右肩を続けています。
PERは11.39倍と平年よりやや割高となっています。
株価チャートは10年間キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり57円で、利回りは約4.13%です。
配当性向は約33.9%で、連続増配は11年継続しています。
権利確定月は3月のみの一括配当です。
(8630)SOMPO
SOMPOは、三大損害保険会社の一角を担っています。
国内生命保険や海外損害保険の拡大を積極的に推進しています。
また、介護やヘルスケアなども収益の柱として強化しています。
海外事業も重要で、39の国に事業展開しています。
運用収益が好調であり、海外での利益に寄与しています。
さらに、新型感染症の収束により補償コストが縮小し、火災保険料の引き上げも収支改善に寄与しています。
ノルウェー政府の株主順位は8位。
正味収入保険料は右肩上がりで、EPSには波があるものの右肩上がり。
PERは9.13倍と平年並みとなっています。
株価チャートは10年間キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり300円で、利回りは約3.34%です。
配当性向は約96.1%で、連続増配は10年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
(7164)全国保証
全国保証は、住宅ローン保証業界の中でも最大手であり、独立系の企業です。
主な事業は信用保証であり、これは住宅ローンの保証を提供することを意味します。
M&Aに積極的であり、事業領域を拡大し、ベンチャーへの投資も行っています。
同社の業績は、新設住宅着工戸数が厳しい中でも、保証債務残高が順調に増加しています。
将来に向けては、大手地銀の利用率の上昇が業績の牽引要因となる見通しです。
ノルウェー政府の株主順位は8位。
売上は右肩上がりで、EPSは2012年に上場以来12期連続で増加しています。
PERは12.54倍と平年並みとなっています。
株価チャートは多少のボラティリティはあるものの、10年間ゆるやかな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり170円で、利回りは約3.16%です。
配当性向は約35.6%で、連続増配は2012年に上場以来12年継続しています。
権利確定月は3月のみの一括配当です。
(4345)CTS
CTSは、建設ICTの専門企業として、現場向けのITインフラや測量計測機器などを提供することで全国展開しています。
最高益の更新が見られる中、測量計測部門は若干の減少が見られますが、建設向けICTサービスが官民双方で大幅に増加しています。
また、レンタル・サブスクリプションへの移行が好調に進んでおり、これにより収益性が向上しています。
ノルウェー政府の株主順位は6位。
売上とEPSは右肩上がり。
PERは16.46倍と平年より割安となっています。
株価チャートは横ばいとなっていますが、EPSの増加に伴い今後の株価上昇が期待できます。
配当金は1株当たり22.5円で、利回りは約3.00%です。
配当性向は約53.0%で、連続増配は12年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
ノルウェー政府保有の高配当銘柄:まとめ
各おすすめ銘柄の、ノルウェー政府の株主順位と配当利回りを列挙します。
証券コード | 銘柄名 | 株主順位 | 利回り |
6670 | MCJ | 7位 | 4.13% |
8630 | SOMPO | 8位 | 3.34% |
7164 | 全国保証 | 8位 | 3.16% |
4345 | CTS | 6位 | 3.00% |
以上、これらは長く持ち続ければ、金の成る大木に育ってくれるでしょう。
あなたもおすすめ銘柄があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。
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