今回は『精神科医が教える幸せの授業 お金・仕事・人間関係・健康 すべてうまくいく』について解説します。
本書は、樺沢紫苑さんによる、精神医学や脳科学に基づいた『幸福術』が書かれた本です。
著者:樺沢紫苑さんのプロフィール
樺沢さんは精神科医で、映画評論家・作家・YouTuberとしても活動しています。
『情報発信によるメンタル疾患の予防』をビジョンとして掲げていて、幸せになるための『脳内物質』などを科学的に解説しています。
精神科医が教える 幸せの授業:要約
本書は、精神医学や脳科学に基づいた『幸福術』を、イラストや対話形式でわかりやすく解説しています。
幸せになるためには、脳内物質のドーパミン・セロトニン・オキシトシンのバランスが重要だと説明し、それぞれの物質を増やす方法や、お金や時間や人間関係との上手な付き合い方を具体的に示しています。
本書を読めば、幸せになりたいと願う人にとって、科学的で実践的な指南書となるでしょう。
キャッチコピーをつけるなら『減らない幸せを増やそう!』です。
第1章:幸せになるための「脳内物質」の話
本章では、幸せになるためには、ドーパミン・セロトニン・オキシトシンの3つの脳内物質のバランスが重要だと説明しています。
- ドーパミン
やりがいや達成感、ワクワク感などを感じさせる物質。
目標を持って挑戦したり、新しいことを学んだり、趣味や遊びを楽しんだりすることで、ドーパミンが分泌される。
やる気や集中力、創造力などを高める効果がある。 - セロトニン
安心感や満足感、自信や誇りなどを感じさせる物質。
自分の価値観に基づいて生きたり、自分の成果を認めたり、感謝の気持ちを持ったりすることで、セロトニンが分泌される。
ストレスや不安、うつなどを予防する効果がある。 - オキシトシン
愛情や信頼、親密さなどを感じさせる物質。
人と触れ合ったり、話したり、笑ったり、助け合ったりすることで、オキシトシンが分泌される。
心と体の健康を保つ効果がある。
3つの脳内物質は、それぞれ異なる幸せを感じさせるとともに、人生に必要な能力や状態をサポートする役割を果たしています。
これらの物質のバランスを整えるために、それぞれの物質の働きや増やす方法、どのような生活習慣や心構えをするべきかなどを、イラストや対話形式でわかりやすく紹介しています。
第2章:幸せになるための「お金」の話
本章では、お金と幸せの関係について考察しています。
お金がないと不幸になるけど、お金があっても幸せになれるとは限らない、ということを科学的なデータや研究をもとに説明しています。
また、お金の使い方や貯め方のコツも教えています。
お金と幸せの関係には「減る幸福」と「減らない幸福」があります。
減らない幸福を増やすには、自分の価値観や目標に合ったお金の使い方が大切です。
- 減る幸福:お金で買えるものや体験など。
一時的に幸せを感じる。
すぐに慣れてしまう。 - 減らない幸福:お金で買えないものや体験など。
長期的に幸せを感じることができる。
また、お金を貯めるためには「貯める力」と「増やす力」の2つが必要です。
貯める力と増やす力を高めるには、自分のお金の状況を把握し、計画的に管理することが大切です。
- 貯める力:収入と支出のバランスをとる。
無駄な出費を減らす。 - 増やす力:貯めたお金を有効に活用する。
資産を増やすことです。
他にも、一定の収入以上ではお金の増加が幸せにつながらない「お金の幸せの限界」と、お金を他人や社会にも使うことで幸せになれる「お金の幸せの法則」があり、これらを理解することでお金と上手に付き合えるようになります。
第3章:幸せになるための「時間」の話
本章では、時間と幸せの関係について考察しています。
時間は有限で、どのように使うかが幸せに直結します。
時間の使い方を改善するには、自分の価値観や目標を明確にしたり、優先順位をつけることが大切です。
時間と幸せの関係には「減る時間」と「減らない時間」があります。
- 減る時間:消費型の時間。
一時的に楽しい。
すぐに忘れてしまう。 - 減らない時間:投資型の時間。
長期的に自分の成長や幸せにつながる。
減らない時間を増やすには、自分の価値観や目標に合った時間の使い方が大切です。
また、時間を貯めるためには、「時間の貯金」と「時間の投資」の2つが必要です。
時間の貯金と投資を高めるためには、自分の時間の状況を把握し、計画的な管理が大切です。
- 時間の貯金:無駄な時間を減らす。
- 時間の投資:貯めた時間を有効に活用する。
さらに、時間と幸せの関係には、一定の時間以上では幸せになれない「時間の幸せの限界」と、時間を他人や社会にも使うことで幸せになれる「時間の幸せの法則」があり、これらを理解することで時間と上手に付き合えるようになります。
- 時間の幸せの限界:ある一定の時間以上では、時間が増えても幸せになれない。
- 時間の幸せの法則:時間を自分だけでなく、他人や社会にも使うことで幸せになれる。
他にも、時間を楽しむには「遊び」も重要です。
第4章:幸せになるための「人間関係」の話
本章では、人間関係と幸せの関係について考察しています。
人間は社会的な動物で、人間関係は幸せに大きく影響します。
人間関係を良好にするには、コミュニケーションのスキルや、感謝の気持ちや、信頼の構築などが必要です。
人間関係と幸せの関係には、「減る人間関係」と「減らない人間関係」があります。
- 減る人間関係:表面的な付き合いや、利害関係に基づく関係など。
一時的に楽しいが、すぐに消えてしまう。 - 減らない人間関係:深い絆や、共通の価値観に基づく関係など。
長期的に幸せを感じることができる。
減らない人間関係を増やすには、自分の価値観や目標に合った人間関係作りが大切です。
また、人間関係を良好にするためには「コミュニケーションのスキル」と「感謝の気持ち」と「信頼の構築」の3つが必要となります。
これらを実践すると、人間関係を良好にすることができます。
- コミュニケーションのスキル:相手の話を聞く。
自分の話を伝える。
フィードバックを与える。
共感を示す。 - 感謝の気持ち:相手の存在や行動に対して、心からありがとうと言う。
感謝の気持ちを行動に表す。 - 信頼の構築:相手の良いところを見つける。
相手の意見を尊重する。
約束を守る。
助け合う。
他にも、人間関係の中でも、特に大切な「たった5人」について触れています。
この5人を見つけるには、自分の価値観や目標を明確にすることや、自分の本音を伝えることや、自分の弱さを見せることなどが必要です。
- 自分のことを本当に理解してくれる人。
- 自分のことを本当に愛してくれる人。
- 自分のことを本当に応援してくれる人。
- 自分の幸せに最も影響する人たち。
- 自分の人生に最も価値を与える人たち。
第5章:幸せになるための「健康」の話
本章では、健康と幸せの関係について考察しています。
健康は幸せの基本であり、幸せは健康にも良い影響を与えます。
健康を維持するためには、食事や運動や睡眠などの生活習慣が重要です。
健康と幸せの関係には「減る健康」と「減らない健康」があります。
減らない健康を増やすためには、自分の体質や状態に合った健康管理をすることが大切です。
- 減る健康:病気や怪我など、一時的に健康を損なうもの。
- 減らない健康:加齢や遺伝など、長期的に健康を損なうもの。
健康を維持するためには、「食事」と「運動」と「睡眠」の3つが必要です。
これら実践すれば、健康を維持できます。
- 食事:栄養バランスの良い食事を摂る
食べ過ぎや飲み過ぎを避ける。
水分補給をする。 - 運動:有酸素運動や筋力トレーニング。
自分の体力に合った運動をする。
日常生活での運動量を増やす。
ストレッチをする。 - 睡眠:質の良い睡眠をとる。
睡眠時間を確保する。
睡眠リズムを整える。
また、ストレスや不安や悩みなど、精神的な健康にも配慮しましょう。
人間関係や趣味やリラックスなど、心の支えになるものも大切です。
- 精神的な健康:ストレスや不安や悩みなど、心の状態を良くする。
- 精神的な健康を保つには:自分の感情をコントロールする。
自分の考え方をポジティブにする。
自分の価値観を見直す。
第6章:幸せになるための「まとめ」の話
本章では、本書で紹介した「幸福術」をまとめています。
- 幸せになるには、脳内物質のバランスを整える。
- 減らない幸福を増やすには、自分の価値観や目標に合ったお金の使い方をする。
- 減らない時間を増やすには、自分の価値観や目標に合った時間の使い方をする。
- 減らない人間関係を増やすには、自分の価値観や目標に合った人間関係を作る。
- 減らない健康を増やすには、精神的な健康に気をつける。
幸せになるには、自分の脳内物質のバランスを整えることや、お金や時間や人間関係との上手な付き合い方をすることや、健康に気をつけることなどが必要です。
また、幸せになるには、自分の幸せの定義を見つけることや、自分の幸せのために行動することも大切です。
最後に、読者が幸せになるように応援メッセージが送られているので、そこだけでも読んでみましょう。
精神科医が教える 幸せの授業:まとめと感
本書は、精神科医である樺沢紫苑さんが著した本で、幸せになるための科学的な方法を分かりやすく解説しています。
脳内物質のバランス、お金、時間、人間関係、健康という幸せに関わる5つの要素について詳しく説明していて、それぞれの特徴やバランスのとり方、実践的なアドバイスが提供されています。
豊富な知識と経験に基づく解説は、読者に自分の幸せの定義や目標を見つける手助けをし、幸せになるための具体的な行動を促してくれています。
また、本書には実践的なワークシートも含まれており、読者が自分自身の幸せに向けて積極的に取り組めるようサポートをしています。
総じて、本書は、幸せを求めるすべての人にとって、科学的かつ実践的な指南書となるでしょう。
幸せになりたいと願う人にとって、おすすめの一冊となっています。
読んでいると、自分の幸せのために行動する意欲が湧いてくるような、感動的な内容です。
本記事の内容は、youtubeでも視聴することができます。
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