今回は『貯金はこれでつくれます』について解説します。
本書は、借金あり・浪費癖あり・貯金なしだったふゆこさんが、浪費メンタルから貯金メンタルにチェンジし、4年で資産1,000万円を達成した方法を紹介しています。
著者:節約オタクふゆこさんのプロフィール
著者の節約オタクふゆこさんは、理系の大学院修了後に開発職として電子系メーカーに就職したものの、将来のお金に対する不安を拭えなかったことがきっかけで、お金について学ぶようになったそうです。
奨学金477万円を返済しながら1カ月10万円で生活し、年間300万円を貯金し、20代で資産1,000万円を達成しました。
2021年から運営しているYouTubeチャンネル「節約オタクふゆこ」では、日常的な節約法や投資についての動画を初心者向けに配信していて、チャンネル登録者数は37万人を超えています。
貯金はこれでつくれます:要約
本書では、貯金や投資において、心の持ち方や考え方がどれほど重要かを強調していて、自分と向き合い、自分軸を見つけることが貯金メンタルをつくるための第一歩だと述べています。
貯金メンタルをつくった後に、日常の支出を見直し、無駄遣いや衝動買いを減らし、貯金や投資を始めることで、資産を増やす方法を具体的に示しています。
本書を読めば、自分と向き合い、自分軸を見つけることで貯金メンタルをつくり、日常の支出を見直し、貯金や投資を始めることで、資産を増やし、より楽しく充実した人生を手に入れることができるでしょう。
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第1章:自分軸を見つける
本章では、貯金メンタルをつくるために必要な自分軸を見つける方法を説明します。
自分軸とは、自分らしいお金の使い方や人生の中で本当に大事にしたいことを明確にすることです。
自分軸を見つけるための3つのステップを紹介します。
- 自分の現状を客観的に把握する。
- 自分の価値観や目標を明確にする。
- 自分の価値観や目標に沿ったお金の使い方を決める。
具体的には、自分の収入や支出・資産や借金の状況を把握するための、家計簿や資産表をつくりましょう。
これらをつくることでお金の流れや現状を知ることができます。
それから、自分の価値観や目標を明確にするための質問やチェックリストもつくりましょう。
自分の価値観や目標を明確にすることで、自分にとって本当に必要なものや幸せなものを見極めることができます。
これらに加え、自分の価値観や目標に沿ったお金の使い方を決めるための優先順位付けや、予算設定の方法も紹介しているので参考にしましょう。
自分軸を把握したら、日々のお金の使い方を見直し、無駄遣いや衝動買いを減らしましょう。
そうしてできた資金を貯金や投資にまわすのです。
貯金や投資は、目標金額や期間を設定し、自分の価値観や目標に沿って予算を決めましょう。
進捗や成果は定期的に確認・評価・改善し、目標を達成したら自分を褒めると良いです。
第2章:日常の支出を見直す
本章では、自分軸に沿ったお金の使い方をするために、日常の支出を見直す方法を紹介します。
衝動買いや無駄遣いを防ぐコツや、節約に効果的な家計簿のつけ方などが具体的に示されています。
衝動買いや無駄遣いの原因
衝動買いをする原因は、多くの場合、感情やストレスによって引き起こされます。
これらをコントロールするために、衝動買いや無駄遣いの原因を分析するための質問やチェックリストが紹介されているから試してみましょう。
衝動買いパターンやトリガーを把握し、予防や対処法を考えるのです。
買い物リストや予算を決めたり、買い物以外のストレス解消を見つけましょう。
もし衝動買いをしてしまっても自分を責める必要はありません。
反省し、繰り返さないよう改善していきましょう。
家計簿のつけ方と見方
家計簿をつければ、自分のお金の流れや無駄遣いの癖を知ることができます。
家計簿には、紙の家計簿・エクセルの家計簿・スマホの家計簿アプリなど、様々な種類があり、自分の好みや目的に合わせて選びましょう。
家計簿はつけるだけでは意味がありません。
定期的に見直すことで、自分の収入と支出のバランスや節約の余地を把握できます。
月ごとや年ごとに集計したり、グラフや表で分かりやすく表示したりと、自分の目標や平均値などと比較しやすいようにまとめましょう。
改善の手掛かりになりますし、成果の確認も楽しくなります。
支出を見直す具体的なテクニック
食費や交通費・光熱費・通信費・美容費・衣類費・趣味費など、さまざまな項目の節約ポイントやコツ・お得なサービスや商品などを紹介しています。
日常の支出を見直すことで無駄な支出を減らし、貯金にまわす余裕をつくれるでしょう。
食費は、日常の支出のなかでも大きな割合を占めているから、工夫次第でかなり節約できます。
- 食材の購入時に安い店や時期を選ぶ。
- 食材の使い切りや保存方法を工夫する。
- 献立を計画的に立てる。
- 外食やデリバリーを控える。
- など。
光熱費は、季節や生活スタイルによって変動するけれど、節約の余地はたくさんあります。
- 電気やガスのプランや料金を見直す。
- 節電や節水の習慣を身につける。
- 暖房や冷房の温度設定や時間を調整する。
- 断熱や保温を工夫する。
- など。
交通費は、通勤や通学、旅行などでかかるものだけど、節約の方法はいろいろあります。
- 自転車や徒歩を利用する。
- 乗り換えや経路を工夫する。
- 割引やポイントを活用する。
- 早めや遅めに予約する。
- オフシーズンや平日を選ぶ。
- など。
小さな支出より大きな支出、変動費よりも固定費の見直しを優先しましょう。効果がずっと続きます。
第3章:貯金だけではなく、投資も始める
本章では、貯金だけではなく、投資も行うことで資産を増やす方法を解説します。
損失を出すリスクもあるので、絶対とは言いませんが、正しい知識を持って臨めば、資産の増加を加速させることができます。
正しい投資を行うには、まず投資の基本知識をおさえましょう。
投資には、株式・債券・不動産・仮想通貨・FXなど、さまざまな種類があり、それぞれにリターンやリスク・期間や手間などの特徴があります。
企業の所有権の一部を表す証券のこと。
株式を購入することで、企業の利益や成長に応じて株価が上昇したり、配当が支払われたりすることが期待できます。
株式のメリット:高いリターンや配当収入が得られる。
株式のデメリット:株価が下落したり、倒産したりするリスクがある。
国や企業などが資金を調達するために発行する証券のこと。
債券を購入することで、一定期間にわたって利息が支払われることが期待できます。
債権のメリット:安定した収入が得られる。
債権のデメリット:低いリターンやデフォルト(債務不履行)のリスクがある。
プロの運用会社が多数の投資家から集めた資金を、株式や債券などに分散投資する仕組みのこと。
投資信託を購入することで、分散化や運用の手間を省くことができます。
投資信託のメリット:選択肢が豊富で、初心者でも簡単に投資できる。
投資信託のデメリット:手数料や信託報酬がかかる。
このように、投資の種類によって、収益の仕組みや税金の扱いも異なります。
何にどう投資するか決めるために、まずは自分の目的や期間・予算・リスク許容度を明確にしましょう。
リスクとは、投資の結果が予想と異なることによって生じる不確実性のことです。
- 市場リスク
- 信用リスク
- 流動性リスク
- 通貨リスク
- など。
これらのリスクを抑えるには、投資先や商品を分散化させることが有効です。
分散化する方法は、資産クラスの分散化・地域の分散化・時期の分散化などがあります。
ただし、リスクを減らせば、その分リターンも低下します。
また、リスクのコントロールには、損切り・ストップロス・ヘッジなど、さまざまな方法があります。
リスクはコントロールできますが、コストや手間がかかることも考慮しましょう。
リスクについて承知したら、投資初心者には新NISAを使ったインデックスファンドへの投資をおすすめします。
インデックスファンドは、特定の株価指数や債券指数などに連動するように運用される投資信託のことで、手数料が安く、分散投資ができます。
また、新NISAは、少額投資非課税制度のことで、最大1,800万円までの投資に対して、税金がかかりません。
具体的には、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)がおすすめです。
世界中の優良企業に分散投資し、信託報酬も世界最安水準です。
少額投資から始め、致命傷にならない額で少しずつ定期的に積み立てましょう!
貯金はこれでつくれます:まとめ
- 自分軸を見つけることで貯金メンタルをつくる。
- 家計をコントロールして衝動買いや無駄遣いをなくす。
- 貯金だけではなく、投資も始める。
以上、浪費メンタルから貯金メンタルに変われば、おのずとお金は貯まっていくでしょう。
他にも、副業で収入を得る方法なども解説されているから参考にしてください。
本記事の内容は、youtubeでも視聴することができます。
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