今回は『2024年大注目！スガシタ流60銘柄であなたのお金を増やす!!』について解説します。
本書は、菅下清廣さんによる株式投資の入門書です。
著者：菅下清廣さんのプロフィール
著者の菅下清廣さんは、投資家や経済評論家として活躍しています。
大和証券やメリルリンチなどの金融機関で働いた後、ラザードジャパンアセットマネジメントの社長に就任、その後、独立してスガシタパートナーズ株式会社を設立し、国内外の企業の金融顧問やコンサルタントを務めています。
スガシタ流60銘柄であなたのお金を増やす!!：概要
本書では、日本経済と株式市場に今、大転換が起こっていると説明しています。
本書を読めば、日本経済と株式市場の大転換に備えて、初級から上級までの投資家に最適な銘柄を知り、資産を増やすことができるでしょう。
キャッチコピーをつけるなら『日経平均は40,000円を超える！』です。
第１章：「脱デフレ・資産インフレ」相場への大転換。
本章では、30年に及ぶデフレから脱却し、インフレに向かう日本の景気は、株価の上昇をもたらすと予測しています。
インフレになると、現金や預金などの金融資産の価値は下がるけど、株式や不動産などの実物資産の価値は上がります。
これは「資産インフレ」と呼ばれる現象で、日本ではバブル期以来のことです。
資産インフレとは、株式や不動産などの資産価格が上昇する現象で、エビデンスはつぎのようなもの挙げられます。
- 日経平均株価は、2023年にバブル期の最高値を超えて3万円台に到達し、2024年には4万円台に達すると予想されている。
- 不動産価格は、2023年には全国平均で前年比3.5％上昇し、2024年にはさらに4.0％上昇すると見込まれている。
出典：国土交通省―不動産価格指数(令和5年９月・令和５年第３四半期分)
- 金融資産の保有額は、2023年には前年比5.4％増の2,028兆円と過去最高を更新し、2024年には2,100兆円を超えると予測されている。
出典：日本銀行―2023年第3四半期の資金循環(速報)
これらのデータは、日本の資産市場において、資産インフレが進行していることを示しています。
資産インフレになると、株式投資をする人は資産を増やすことができるけど、しない人は資産を減らすことになるでしょう。
株式投資をやった人とやらなかった人の格差は確実に大きくなるのです。
日本でも、アメリカみたいに富の格差が一気に広がる時代がやって来ていると警告しています。
第２章：2024年、世界経済のゆくえ。
本章では、2024年の世界経済の動向を分析しています。
米中関係の緊張緩和や新型コロナウイルスの収束など、日本株にとってプラスになる要因が多いです。
特に、中国やアジアの経済成長は、日本の輸出や海外事業に貢献すると見込まれます。
出典：経済産業省
また、米国のインフレや金利上昇は、ドル高円安をもたらすでしょう。
これは、日本の輸出企業の収益を押し上げるとともに、外国人投資家の日本株購入を促すと考えられているからです。
さらに、欧州や新興国の経済回復も、日本株にとってプラスになります。
欧州は日本の重要な貿易相手国であり、新興国は日本の資源やエネルギーの供給源なのです。
第３章：日本株の黄金時代がやってくる。
本章では、日本株の黄金時代がやってくることを強調しています。
日経平均はバブル最高値を超えて40,000円を目指すでしょう。
４0,000円を目指す理由は、日本経済の成長やインフレの進行、ドル高円安の影響などが株価を押し上げるからと考えられます。
日本株は世界の株式市場と比べて割安であり、外国人投資家の買い戻しの余地が大きいです。
これは、日本株のPER（株価収益率）やPBR（株価純資産倍率）が米国株や欧州株よりも低いことや、新型コロナウイルスの影響で外国人投資家が日本株を売り過ぎたことに理由があります。
しかし今後は、日本株は国内の個人投資家や機関投資家の買いも増えるでしょう。
インフレになると現金や預金よりも株式や不動産などの実物資産に資産を移す必要があるからです。
第４章：2024年大注目！ スガシタ流推奨銘柄20～初級編。
本章では、初級者向けに選ばれた20株が紹介されています。
初級者向けの銘柄は、好業績・高配当の分かりやすい企業の株で、安定した成長が見込めます。
ただし、情報はすでに古くなっている可能性があります。
売買される方は、ご自身で最終確認・判断を行ってください。
(7203)トヨタ自動車
トヨタ自動車は世界最大の自動車メーカーで、電気自動車や自動運転などの先端技術にも力を入れています。
その成長は、世界首位の4輪市場シェアや国内シェア3割超、傘下企業の強化、提携関係の拡大などに裏付けられています。
連結事業では自動車が主力で、前期比7％増の1138万台の販売が過去最高を記録。
特に高単価SUVの伸長や円安効果、販売価格改定により増益幅が拡大し、増配も行われる見通しです。
北米でのEV市場への積極的な投資や技術革新、ESG投資対象としての注目も株価上昇を後押ししています。
2023年度の予想純利益は前年比+10.3％の3兆円で、高い配当性向も魅力的。
これらの要素から、トヨタ株は今後も成長が期待され、株価が上昇する可能性が高いと言えるでしょう。
第５章：2024年大注目！ スガシタ流推奨銘柄20～中級編。
本章では、中級者向けに選ばれた20株が紹介されています。
中級者向けの銘柄は、好業績・高配当は初級者向けと同じながら、さらにキャピタルゲインが狙えそうな株です。
(7272)ヤマハ発動機
ヤマハ発動機は、バイクやボート、ドローンなどのエンジン製品を製造する世界的な企業です。
新型コロナウイルスの影響でレジャー需要が高まり、売上が好調です。
その成長は、楽器分野の発祥から2輪市場での世界大手地位、マリンや産業ロボット分野の強化、トヨタとの提携などによる強固な基盤が影響しています。
連結事業では2輪分野の生産制約緩和や価格改定により増収期待が高まり、船外機分野も大型向けが順調に推移しています。
新興国や先進国での販売拡大が見込まれ、円安効果も期待されています。
また、新事業として健康状態の可視化技術や植物由来素材を活かした水上オートバイの量産化に着手しており、成長領域に挑戦しています。
電動バイクや電動アシスト自転車の需要増加にも対応し、JAXAとの協力により新たな事業領域へ進出が期待されています。
ESG投資の対象として注目を浴び、2023年度の配当利回りが3.69％と高水準であることも株主に好感を与えています。
業績も堅調で、2023年度の連結純利益は前年比+10.3％の3兆円を見込んでおり、これらの要素からヤマハ発動機の株価は今後も上昇する可能性が高いと言えるでしょう。
第６章：2024年大注目！ スガシタ流推奨銘柄20～上級編。
本章では、上級者向けに選ばれた20株が紹介されています。
上級者向けの銘柄は、好業績・高配当は中級者向けと同じながら、さらに10倍になる可能性のある「テンバガー」を狙える株です。
テンバガーとは、株価が10倍以上に上昇する銘柄のことです。
(6535)アイモバイル
アイモバイルの株価の成長は、ふるさと納税サイトの成功や大手広告配信ネットワークのポジションなどに裏打ちされています。
主力のふるさと納税では会員数が増加し、契約自治体も拡大、手数料収入が順調に伸びています。
新規事業にも進出し、広告市況低調に対抗するためにインフルエンサー登録の伸ばしやアフィリエイトの強化、再エネ関連のM&A模索など積極策を打っています。
業績も好調で、2021年7月期の営業利益は前期比50.6％増の33.8億円、2022年7月期の見通しも前期比10.9％増の37.5億円となり、連続増益が期待されています。
また、インターネット広告市場の拡大に伴い、アドネットワークやアドテクノロジーの需要が高まっており、新たな収益源の多角化も進んでいます。
これらの要素から、アイモバイルの株価は今後も上昇する可能性が高いと言えるでしょう。
残りの銘柄は本書を読んでご確認ください。
スガシタ流60銘柄であなたのお金を増やす!!：まとめ
- 日本経済と株式市場に今、大転換が起こっている。
- 今後、日本株の黄金時代がやってくる。
- 投資している人とそうでない人で貧富の差が広がる。
- 2024年に大ブレイクしそうな銘柄を60株厳選・紹介。
以上、今後の日本の成長に期待し、日本株への投資にチャレンジしてみましょう。
投資初心者は、はじめは少額から投資し、値動きになれることをおすすめします。
本記事の内容は、youtubeでも視聴することができます。
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