あなたは、新NISAの成長投資枠を使って高配当株に投資したいけど、どの銘柄を買えばいいか迷っていませんか?
しかし、ただ利回りが高いという理由だけで買ってしまうと、大損してしまうかもしれません。
そこで今回は、3月権利確定の日本株の高配当銘柄を、11銘柄ご紹介します。
新NISAの始め方は別の記事で解説していますのでコチラをご覧ください。
高配当銘柄の選定基準や、月ごとの権利確定銘柄の探し方は、コチラの記事で解説していますが、概要はおよそこのとおりです。
- 売上・EPSが右肩上がり。
- 増配傾向にある。
- 長期目線で、配当+優待の総合利回りが3%以上。
- 長期目線で、株価の上昇も期待できる。
月ごとの権利確定銘柄の探し方は、「みんかぶ」で該当月の配当+優待の利回りを確認する。
本記事を読めば、長期的に安定した配当を非課税で受け取り続けられるでしょう。
キャッチコピーをつけるなら『新NISAで非課税配当生活!』です。
3月権利確定の日本株高配当銘柄11選
第1話では、3月権利確定の銘柄のなかから有望株を探した結果、次の11銘柄をご紹介します。
ただし、情報は古くなっている可能性があります。
最終的な確認や売買判断はご自身で行ってください。
おすすめ銘柄1:(9368)キムラユニティー
キムラユニティーは、愛知県を地盤としています。
主力事業はトヨタの部品包装であり、カーリースや車両整備なども手掛けています。
国内物流は格納低調でも、トヨタ関連の包装が着実に増加しており、海外では中国と北米の子会社が堅調に推移しています。
自動車サービスはリース不振を軽自動車の販売単価上昇が補っており、営業益は継続的に増加しています。
2025年3月期には物流サービスが引き続き牽引し、自動車サービスも挽回している見込みです。
売上とEPSは、およそキレイな右肩上がりとなっています。
PERは11.17倍と近年ではやや割高。
PBRは0.95倍と1倍を割れています。
配当は10年以上減配がなく、増配傾向にあるので安心して保有できます。
そんなキムラユニティーの配当金は1株50円で、配当利回りは約3.28%となっています。
株主優待は、200株保有からですが、全国共通おこめ券2kg(年間4kg)がもらえます。
優待利回りは約0.56%で、配当利回りと合わせた総合利回りは、約3.84%となります。
配当だけでも3%を超えているのが良いですね。
おすすめ銘柄2:(9433)KDDI
KDDIは、総合通信大手であり、携帯電話と光回線を展開しています。
通信部門では、高価格の新プランが効果を発揮し、顧客単価の下落傾向が反転して増加しています。
さらに、非通信分野での成長を模索し、ライフデザイン企業への脱皮を試みています。
金融および法人向けのサービスも好調であり、楽天ローミング収入の減少をカバーしています。
また、KDDIはAWSと提携し、AI開発支援を開始しており、自社商材と支援企業のAIサービスを併売するモデルを構築しています。
さらに、メタバースのコンテンツ拡充により、新たな顧客を呼び込む戦略を展開しています。
売上とEPSは、およそキレイな右肩上がりとなっています。
PERは13.64倍と近年ではやや割高。
PBRは1.83倍となっています。
配当は10年以上減配がなく、増配傾向にあるので安心して保有できます。
そんなKDDIの配当金は1株140円で、配当利回りは約3.11%となっています。
株主優待は、100株保有で、3,000円相当のカタログギフトがもらえます。
優待利回りは約0.66%で、配当利回りと合わせた総合利回りは、約3.77%となります。
おすすめ銘柄3:(9436)沖縄セルラー
沖縄セルラー電話は、KDDI傘下の総合通信会社であり、沖縄県では携帯シェアが5割と圧倒的です。
通信部門では高価格プランへの切り替えが想定を超えており、契約数も着実に増加しています。
電力小売りも販促費の削減により採算改善が進んでおり、前号比でやや増加しています。
また、5Gに関しては、2023年9月末に離島を含む沖縄県内の5G人口カバー率が95%を達成しており、5G対応の高価格プランへの誘導に成功しています。
さらに、衛星通信スターリンクは自治体の防災需要から開拓が進んでいます。
売上とEPSは、およそキレイな右肩上がりとなっています。
PERは14.27倍と近年ではやや割高。
PBRは1.82倍となっています。
配当は10年以上減配がなく、増配傾向にあるので安心して保有できます。
そんな沖縄セルラーの配当金は1株100円で、配当利回りは約2.85%となっています。
株主優待は、100株保有で、3,000円相当のカタログギフトがもらえます。
優待利回りは約0.84%で、配当利回りと合わせた総合利回りは、約3.69%となります。
おすすめ銘柄4:(2733)あらた
あらたは、日用品卸最大手級の企業である、ダイカ・伊藤伊・サンビックの統合によって設立されました。
独立系であり、プライベートブランド(PB)品の開発も手がけています。
好調な要因として、外出機会の増加により、主要な卸先で化粧品の需要が伸長しています。
ヘアケアなどの専売品も貢献しており、物流費や人件費の増加を抑えつつ営業益を拡大しています。
特損も減少しており、大幅な増配も行われています。
また、PBR対策として、自己株買いを実施しており、ペットの高齢化に伴い高級フードなどの取り扱いを強化し、採算改善を図っています。
売上とEPSは、およそキレイな右肩上がりとなっています。
PERは9.83倍と平年並み。
PBRは0.97倍と1倍を割っています。
配当は10年以上減配がなく、増配傾向にあるので安心して保有できます。
そんなあらたの配当金は1株92.5円で、配当利回りは約3.03%となっています。
株主優待は、100株保有で、年間2,000円相当のクオカードがもらえます。
優待利回りは約0.65%で、配当利回りと合わせた総合利回りは、約3.68%となります。
おすすめ銘柄5:(7164)全国保証
全国保証株式会社は、住宅ローン保証の最大手であり、独立系の企業です。
連結事業は信用保証が主要な部門であり、信用保証商品を提供しています。
新設住宅着工戸数が厳しい状況ですが、保証債務残高は順調に増加しています。
商品説明会の積極的な展開が成功し、1件当たりの保証金額が上昇しています。
与信費用の増加により、小幅な営業増益を達成しています。
のれん益も寄与しています。
2025年3月期では、大手地銀の利用率の上昇が牽引要因となっています。
金融機関からの既存ローンのリスク削減に対する相談も増加しています。
売上とEPSは、およそキレイな右肩上がりとなっています。
PERは12.36倍と平年並み。
PBRは1.8倍となっています。
配当は10年以上減配がなく、増配傾向にあるので安心して保有できます。
そんな全国保証の配当金は1株170円で、配当利回りは約3.12%となっています。
株主優待は、100株保有で、年間3,000円相当のクオカードがもらえます。
優待利回りは約0.54%で、配当利回りと合わせた総合利回りは、約3.66%となります。
おすすめ銘柄6:(4088)エア・ウォーター
エア・ウォーターは、産業ガス分野で2位の地位を持ち、医療用酸素では首位を誇っています。
さらに、加工食品、農業、医療機器、ケミカルなどの分野でM&A戦略を推進しています。
原料不足の炭酸ガスや農薬関連の客先在庫調整による下振れを経験していますが、産業ガスの値上げ効果が大きく、バイオマス発電の原価も改善しています。
米国産業ガスなどの売上が伸長しており、さらに、産業ガス分野では、米国でのヘリウム供給事業の買収によりラインナップを拡充しています。
また、インドの重要戦略エリアでは、国営製鉄会社からオンサイトガスの供給案件を受注しています。
売上とEPSは、およそキレイな右肩上がりとなっています。
PERは11.24倍と平年よりやや割安感があります。
PBRは1.05倍となっています。
配当は10年以上減配がなく、増配傾向にあるので安心して保有できます。
そんなエア・ウォーターの配当金は1株60円で、配当利回りは約2.85%となっています。
株主優待は、100株保有で、1,500円相当の自社グループ商品がもらえます。
優待利回りは約0.70%で、配当利回りと合わせた総合利回りは、約3.55%となります。
おすすめ銘柄7:(9882)イエローハット
イエローハットは、カー用品販売で、日本で2位の地位を占めています。
連結事業において、カー用品・二輪用品の販売が主要な収益源であり、96%(10年度)を占めています。
新型感染症の影響の緩和により、ドライブ需要が回復し、オイルやバッテリーなどの消耗品販売が堅調に推移しています。
バイク関連需要も活況で、連続増益が続いています。
新車販売の増加が消耗品販売を支えており、カーナビ市場も回復傾向にあります。
さらに、鈑金整備事業部を新設し、同事業の収益向上を目指しています。
売上とEPSは、およそキレイな右肩上がりとなっています。
PERは8.08倍と平年並み。
PBRは0.78倍と1倍を割っています。
配当は10年以上連続増配を続けているので安心して保有できます。
そんなイエローハットの配当金は1株66円で、配当利回りは約3.53%となっています。
株主優待はありませんので、総合利回りも約3.53%となります。
おすすめ銘柄8:(5911)横河ブリッジHD
横河ブリッジHDは、鋼製橋梁の最大手であり、土木・海洋の重量構造物にも展開しています。
同社は保全にも力を入れており、システム建築事業を強化しています。
橋梁部門は消化が順調で設計変更工事の増加が効いています。
橋梁部門が堅調で、システム建築も回復に向かっています。
さらに、床版更新推進室を新設して、高速道路の保全工事の受注拡大を目指しています。
また、大阪湾岸道路西伸部の大型工事の獲得にも注力しています。
売上とEPSは、およそキレイな右肩上がりとなっています。
PERは8.99倍と平年並み。
PBRは0.94倍と1倍を割っています。
配当は10年以上減配がなく、増配傾向にあるので安心して保有できます。
そんな横河ブリッジHDの配当金は1株90円で、配当利回りは約3.29%となっています。
株主優待は、1,000株保有からですが、1,000円相当のクオカードがもらえます。
優待利回りは約0.03%で、配当利回りと合わせた総合利回りは、約3.32%となります。
配当だけでも3%を超えているのが良いですね。
おすすめ銘柄9:(8566)リコーリース
リコーリースは、リコー系の企業であり、中小企業を顧客基盤としています。
同社は集金代行や投資事業などを強化しており、みずほリースと資本業務提携を行っています。
事務機器の再リースが好調であり、介護事業も通期の寄与をしています。
リコーと組んで、PCのレンタルと管理効率化のセット商品を提供し、障害対応などのサービス拡充と拡販を図っています。
リース営業資産の利回り改善が続いており、レンタル事業も回復しています。
還元強化として、配当性向目標を2026年3月期に40%以上(従来35%)に引き上げています。
売上とEPSは、およそキレイな右肩上がりとなっています。
PERは13.47倍と平年よりやや割高感があります。
PBRは0.72倍と1倍を割っています。
配当は10年以上連続増配を続けているので安心して保有できます。
そんなリコーリースの配当金は1株150円で、配当利回りは約2.96%となっています。
株主優待は、100株保有で、2,000円相当のクオカードがもらえます。
優待利回りは約0.39%で、配当利回りと合わせた総合利回りは、約3.35%となります。
おすすめ銘柄10:(8424)芙蓉総合リース
芙蓉総合リースは、みずほ(旧富士銀)系の企業で、不動産リースに強みを持っています。
さらに、再エネ投資や事業運営にも力を入れており、買収によってBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)も拡充しています。
BPO部門は陣容拡充の負担で伸び悩んでいますが、不動産部門は残高の拡大と利回りの改善が効いています。
航空機のリース料回収も正常化しており、後半では再エネの出資配当が貢献しています。
営業益は継続的に伸びており、不動産が引き続き成長を牽引している見込みです。
再エネ部門では、英国現地法人を設立し、現地再エネ企業と連携し情報収集を強化しています。
また、デンマークの再エネ投資会社運営のファンドにも出資しており、札幌では大規模系統用蓄電池事業にも参画しています。
売上とEPSは、およそキレイな右肩上がりとなっています。
PERは9.45倍と平年よりやや割高感があります。
PBRは1.01倍となっています。
配当は10年以上連続増配を続けているので安心して保有できます。
そんな芙蓉総合リースの配当金は1株390円で、配当利回りは約2.88%となっています。
株主優待は、100株保有で、3,000円相当のカタログギフトがもらえます。
優待利回りは約0.22%で、配当利回りと合わせた総合利回りは、約3.10%となります。
現状、値嵩株となっているので100株保有は大変かもしれません。
しかし、連続増配を続けているので、単元未満株でも長期で保有し続ければ、いずれは利回りが3%を超えるでしょう。
おすすめ銘柄11:(9989)サンドラッグ
サンドラッグは、東京西部地域を拠点に展開するドラッグストア大手で、ローコスト経営を実施しています。
主に西日本を中心にディスカウントストアを展開しています。
積極的な出店戦略により店舗数が前期比で純増105となりました。
特に好採算の医薬品販売が予想を上回り、ディスカウントストアの食品部門も堅調です。
光熱費の増加を吸収し、前期比で増益幅がやや拡大しています。
訪日客数の増加に伴い、医薬品部門が引き続き成長を牽引している見込みです。
また、関西地方の強化策として、キリン堂ホールディングスの株式33.4%を取得し、持分法適用を行っています。
関西地域でのドラッグストア展開を強化するため、店舗開発人員を増員し、出店数の拡大に注力しています。
売上とEPSは、およそキレイな右肩上がりとなっています。
PERは13.47倍と平年よりやや割高感があります。
PBRは0.72倍と1倍を割っています。
配当は10年以上連続増配を続けているので安心して保有できます。
そんなサンドラッグの配当金は1株114円で、配当利回りは約2.60%となっています。
株主優待は、100株保有で、2,000円相当の優待券がもらえます。
優待利回りは約0.46%で、配当利回りと合わせた総合利回りは、約3.06%となります。
3月権利確定の高配当銘柄11選:まとめ
証券コード | 銘柄名 | 配当金 | 配当利回り | 優待品(100株保有の場合) | 優待利回り | 総合利回り |
9368 | キムラユニティー | 50円 | 3.28% | ー | ー | 3.28% |
9433 | KDDI | 140円 | 3.11% | カタログギフト3,000円相当 | 0.66% | 3.77% |
9436 | 沖縄セルラー | 100円 | 2.85% | カタログギフト3,000円相当 | 0.84% | 3.69% |
2733 | あらた | 92.5円 | 3.03% | クオカード2,000円相当 | 0.65% | 3.68% |
7164 | 全国保証 | 170円 | 3.12% | クオカード3,000円相当 | 0.54% | 3.66% |
4088 | エア・ウォーター | 60円 | 2.85% | 自社グループ商品1,500円相当 | 0.70% | 3.55% |
9882 | イエローハット | 66円 | 3.53% | ー | ー | 3.53% |
5911 | 横河ブリッジHD | 90円 | 3.29% | ー | ー | 3.29% |
8566 | リコーリース | 150円 | 2.96% | クオカード2,000円相当 | 0.39% | 3.35% |
8424 | 芙蓉総合リース | 390円 | 2.88% | カタログギフト3,000円相当 | 0.22% | 3.10% |
9989 | サンドラッグ | 114円 | 2.60% | 優待券2,000円相当 | 0.46% | 3.06% |
以上が、3月権利確定で買いたい高配当銘柄になります。
3月の権利付最終売買日は、3月29日(水)です。
ぎりぎりまで待つと、買いたい人が殺到し、株価が上がっている可能性がありますので、早めの購入をおすすめします。
本記事の内容は、youtubeでも視聴することができます。
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