今回は、3月権利確定の銘柄のなかから、5~9年連続増配の高配当株に注目し、そのなかからおすすめの高配当銘柄を、11銘柄ご紹介します。
10年以上連続増配については、別記事で紹介していますので、コチラを参考にしてください。
抽出方法は、株探から連続増配銘柄の一覧を参照しました。
結果、2024年現在で、5~9年連続増配株は193銘柄あることがわかりました。
これらの企業は、2020年の新型感染症による暴落時でも、増配を続けていたことになります。
ちなみに、このデータはプレミアム会員にならないと見ることができません。
連続増配トップ10であれば検索すれば調べられますが、155位から348位なんてヒットしないので、逆に貴重かもしれませんよ。
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- なぜ連続増配に注目するのか?
- 銘柄の選定基準。
- おすすめの高配当株11選。
この記事を読めば、非課税で高い配当を受け取りながら、将来的なキャピタルゲインも狙えるでしょう。
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第1話:なぜ連続増配に注目するのか?
まず、連続増配とは、企業が配当金を継続的に増やすことを指します。
連続的に増配を行うと、株価には主に次の3つの影響が生じます。
- 価格の低下を緩和。
連続増配により、1株あたりの配当額が増加します。
これは、足元の配当利回りが低くても、長期的には高いリターンが得られることを意味します。
投資家は、高いリターンを求めて株式を購入しやすくなります。 - 企業の自信の表れ。
連続増配は、企業が業績の長期的な成長を自信を持って予測していることを示します。
投資家は、連続増配を行っている企業に対して好感を持ち、株式を支持する傾向があります。 - 株価の上昇期待。
配当が増えれば、配当期待の買いが入り、株価の上昇も期待できます。
米国では40期以上連続で増配を行う「S&P500配当貴族指数」の株価は、過去10年で約2.6倍に上昇しています。
これらの理由により、高い配当を長く受け取り続けることができ、かつ長期的に株価の上昇が見込めるようになるのです。
株主としては、安心して長期保有できますね。
第2話:銘柄の選定基準
では、連続増配を続けている銘柄を片っ端から買っていけばいいですね。
いいえ、なかには業績が思わしくないにも関わらず、無理して配当を出している企業もあるので、すべての銘柄で値上がりが期待できるわけではありません。
配当も約束されているわけではないので、業績が悪ければ減配・無配転落のリスクがつきまといます。
特に、新NISAの成長投資枠で買いつける場合は、年間の非課税枠の上限が240万円までと決まっているため、どの銘柄に投資するべきか、しっかりと厳選した方が良いでしょう。
では、どんな基準で選べば良いか?
おすすめは、長期的に配当とキャピタルゲイン(売買益)の両方を狙える銘柄です。
- 3月に権利確定の銘柄。
- 5~9年以上連続増配。
- 利回り3%以上。
- 売上・EPSが右肩上がり。
- PERが過去平均と比べてもそこまで割高感がない。
- 10年チャートで右肩上がり。
売上やEPS、配当の推移などは『IR BANK』が見やすいので確認してみましょう。
今回はたった193社なので、楽勝ですね。
第3話:おすすめの高配当株11選
とはいえ、忙しい人のために代わりに調べておきましたので、これから紹介するおすすめの優良銘柄を参考にしてください。
ただし、情報は古くなっている可能性があります。
最終的な確認や売買判断は、ご自身で行ってください。
(4685)菱友システムズ
菱友システムズは、三菱重工系企業で、情報処理・ソフト開発・設計解析・システム機器販売を主力とし、特にIBMの有力特約店として知られています。
業績面では、取引先のIT投資が順調で、重工や学校・製造業向けのシステム開発や機器販売が伸長しています。
また、DX支援の提案を強化するなど、新たな成長領域にも積極的に取り組んでいます。
業績は、売上は横ばい基調であるものの、EPSは、右肩上がりを続けています。
PERは10.35倍と、平年よりやや割高となっています。
株価チャートは、10年間キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり115円で、利回りは約3.01%です。
配当性向は約31.2%で、連続増配は9年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
(2003)日東富士製粉
日東富士製粉は、製粉準大手であり、三菱商事傘下で連携を推進しています。
主力の小麦粉やミックス粉の出荷数量は横ばいであり、価格転嫁の浸透や生産合理化などにより微減益となりました。
業務用では食味や食感の差別化を追求し、海外子会社も現地進出の食品メーカーを深耕しています。
業績は、売上とEPSは、右肩上がりを続けています。
PERは12.38倍と、平年よりやや割高となっています。
株価チャートは、10年間キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり176円で、利回りは約3.24%です。
配当性向は約40.2%で、連続増配は8年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
(7570)橋本総業HD
橋本総業HDは管工機材や住宅設備機器、空調機器の卸売業を展開し、全国展開しています。
各事業部門では需要の堅調さや価格転嫁の進展により連続増益を達成し、特に空調機器では家庭用が中心に好調を維持しています。
将来に向けては株式市場での浸透や本社の建設、海外での拠点整備を進めています。
業績は、売上とEPSは、右肩上がりを続けています。
PERは9.66倍と、平年よりやや割安となっています。
株価チャートは、10年間キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり42円で、利回りは約3.15%です。
配当性向は約31.6%で、連続増配は8年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
(5911)横河ブリッジHD
横河ブリッジHDは、鋼製橋梁の最大手であり、保全にも力を入れています。
土木・海洋の重量構造物にも展開しており、システム建築事業の強化も進めています。
営業増益を達成し、最高純益を更新しており、橋梁事業が堅調に推移しています。
今後は高速道路の保全工事受注拡大を目指し、大型工事の獲得に注力しています。
業績は、売上とEPSは、右肩上がりを続けています。
PERは9.36倍と、平年並みとなっています。
株価チャートは、10年間キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり95円で、利回りは約3.34%です。
配当性向は約31.1%で、連続増配は7年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
(2924)イフジ産業
イフジ産業は、液卵製販の業界で2位を占め、製パンや製菓向けに重点を置いています。
全国に4つの工場を持ち、安定した供給体制を整えています。
業績は、売上とEPSは、右肩上がりを続けています。
PERは7.21倍と、平年より割安となっています。
株価チャートは、10年間キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり48円で、利回りは約3.48%です。
配当性向は25〜30%を目標としており、現状は約25.8%なので、まだまだ増配の余地があります。
連続増配は6年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
(3495)香陵住販
香陵住販は、茨城県を拠点として不動産の売買、賃貸、仲介、管理を行う企業です。
自社での企画による投資用物件の開発も手がけており、不動産流通と不動産管理が主な事業となっています。
自社企画の物件が増加し、特に東京や中里のマンションや木造アパート物件の竣工が牽引力となっています。
業績は、売上とEPSは、右肩上がりを続けています。
PERは5.41倍と、平年並みとなっています。
株価チャートは、上場以来キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり45円で、利回りは約3.14%です。
配当性向は約17.0%で、連続増配は6年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
(6454)マックス
マックスは、複写機内蔵綴じ機やホッチキス、建築作業用くぎ打ち機で国内首位の企業です。
子会社では車いすの製造販売も行っています。
事業はオフィス機器・インダストリアル機器・HCR機器が主で、海外展開も積極的です。
特に鉄筋結束機の販売が好調で北米市場の堅調さや円安の影響も受けています。
業績は、連続最高益を記録し、売上とEPSは、右肩上がりを続けています。
PERは15.43倍と、平年並みとなっています。
株価チャートは、10年間キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり98円で、利回りは約3.08%です。
配当性向は約48.4%で、連続増配は6年継続しています。
権利確定月は3月のみで、一括配当です。
(8098)稲畑産業
稲畑産業は、化学専門商社で、住友化学系でありながらも稲畑オーナーの色合いを持ちます。
主力事業は情報電子と合成樹脂で、アジアを含む広域展開を行っています。
食品も重点領域の一つとしており、川上から川下までを幅広くカバーしています。
業績は、売上とEPSは、右肩上がりを続けています。
PERは8.82倍と、平年並みとなっています。
株価チャートは、10年間キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり120円で、利回りは約3.76%です。
配当性向は約33.5%で、連続増配は6年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
(9368)キムラユニティー
キムラユニティーは、愛知県を地盤とし、トヨタの部品包装が主力事業です。
また、カーリースや車両整備などの自動車関連サービスも提供しています。
中国での事業基盤を拡大中で、国内物流は格納が低調でも、トヨタ関連の包装が着実に増加しています。
業績は、売上とEPSは、右肩上がりを続けています。
PERは11.78倍と、平年並みとなっています。
株価チャートは、10年間キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり55円で、利回りは約3.36%です。
配当性向は約38.6%で、連続増配は6年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
(3834)朝日ネット
朝日ネットは、独立系のネット接続サービス(ISP)大手であり、ASAHIネットを運営しています。
また、大学向けの教育支援サービスである『マナバ』も展開しています。
業績は、売上とEPSは、右肩上がりを続けています。
PERは12.83倍と、平年よりやや割安となっています。
株価チャートは、一時期高騰したものの、それ以外は緩やかな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり23円で、利回りは約3.68%です。
配当性向は約49.0%で、連続増配は5年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
(8584)ジャックス
ジャックスは、三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)傘下の信販大手です。
主力事業はオートローンであり、クレジットカードや信用保証も強化しています。
また、東南アジアにも事業展開しています。
業績は、売上とEPSは、右肩上がりを続けています。
PERは8.24倍と、近年ではやや割高となっています。
株価チャートは、緩やかな下落基調から一転し、新型感染症による下落以降は、キレイな右肩上がりとなっています。
配当金は1株当たり210円で、利回りは約3.85%です。
配当性向は35%に設定されていますが、現状は約30.4%で増配の余地があります。
連続増配は5年継続しています。
権利確定月は3月と9月です。
3月の権利確定の連続増配高配当銘柄:まとめ
各おすすめ銘柄の、連続増配記録と配当利回りを列挙します。
証券コード | 銘柄名 | 連続増配期数 | 配当利回り |
4685 | 菱友システムズ | 9年 | 3.01% |
2003 | 日東富士製粉 | 8年 | 3.46% |
7570 | 橋本総業HD | 8年 | 3.15% |
5911 | 横河ブリッジHD | 7年 | 3.34% |
2924 | イフジ産業 | 6年 | 3.50% |
3495 | 香陵住販 | 6年 | 3.14% |
6454 | マックス | 6年 | 3.08% |
8098 | 稲畑産業 | 6年 | 3.76% |
9368 | キムラユニティー | 6年 | 3.36% |
3834 | 朝日ネット | 5年 | 3.68% |
8584 | ジャックス | 5年 | 3.85% |
以上、これらは、長く持ち続ければ、金の成る大木に育ってくれるでしょう。
もし、あなたもおすすめ銘柄があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。
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