今回は、新NISAで永久保有したい日本の高配当株のうち、建設業と不動産業から4銘柄ご紹介します。
永久保有株とは、一生涯持ち続けることを意味します。
長期的に見て割安な指標で購入でき、高い確率でリターンを期待できると考えられます。
- 永久保有株の選定基準。
- オススメの永久保有高配当株4選(業種:建設業・不動産業)。
本記事を読めば、非課税で高い分配金を半永久的に受け取り続けることができるでしょう。
キャッチコピーをつけるなら『新NISAで永久非課税不労所得!』です。
第1話:永久保有株の選定基準
- 業種が建設業or不動産業。
- 利回りが3%以上。
- 累進配当or10年以上無配・減配無し。
- 5年チャートで右肩上がり。
- 景気の変動に強い。
建設業は社会基盤と密接に関連しており、経済全体の成長と共に安定した需要が見込まれます。
特に公共インフラの建設や維持は、経済の状況にかかわらず必要とされるため、他のセクターよりも景気の変動の影響を受けにくい傾向にあります。 - 長期的なプロジェクト。
建設プロジェクトは長期にわたることが多く、一度始まったプロジェクトは完了まで継続されるため、一定の収益が見込めます。これにより、投資家は長期的な視点で株を保有することができます。 - 安定した配当。
建設業の企業は安定したキャッシュフローを生み出すことが多く、それにより安定した配当を提供することができます。
投資家にとっては、配当収入を通じて安定したリターンを得ることができるため、永久保有株として魅力的です。
- 市場での優位性。
不動産業は、人々の住まいやビジネスの場としての基本的な需要が常に存在するため、市場での優位性を持っています。
また、特定の地域での独占的な地位やブランド力を持つ企業は、長期的に安定した収益を見込むことができます。 - 財務の健全性。
不動産業の企業は、しばしば土地や物件といった実質的な資産を多く保有しており、財務が健全であることが多いです。
これにより、経済の変動に強く、長期的な投資に適していると考えられます。 - 利益率の高さ。
不動産業は、運用効率が良く、高い利益率を達成する企業が多いです。
これは、投資家にとって魅力的なポイントであり、配当金の支払い能力にも関連しています。
以上の理由により、建設業や不動産業は需要が安定しており、かつ将来的な成長が見込めるため、永久保有に値すると考えられます。
次に、利回りは、ここでは3%以上を高配当株と定義します。
また、累進配当を宣言している企業か、そうでなくても過去の実績から減配・無配の企業も選んでいます。
あとは、企業の成長に合わせて株価も伸びている企業を選びました。
新NISAの成長投資枠で買う場合は、年間の非課税枠の上限が240万円までと決まっているため、どの銘柄に投資するべきかしっかりと厳選し、購入タイミングも割安かどうか見極めましょう。
業績や分配金の推移などは『IR BANK』が見やすいですよ。
第2話:オススメの永久保有高配当株5選(業種:建設業・不動産業)
とはいえ、忙しい人のために代わりに調べておきましたので、これから紹介するオススメの優良銘柄を参考にしてください。
ただし、情報は古くなっている可能性があります。
最終的な確認や売買判断は、ご自身で行ってください。
(1723)日本電技
日本電技は、ビル空調計装工事の大手企業です。
工場搬送ライン用などの自動制御システムも展開しており、アズビルと提携しています。
空調計装は、工場や再開発プロジェクトの想定を超えるパフォーマンスを示しており、改修工事が寄与しています。
2025年3月期には、新設される半導体関連工場や大規模再開発プロジェクトが順調に進んでいますが、人件費やDXに関する費用の増加により、営業利益は横ばいとなっています。
省エネルギーや脱炭素などの環境投資、メンテナンス工事につながる新規受注政策が成功を収め、既存の改修工事が好調です。
売上とEPSは、右肩上がり。
PERは10.98倍と、平年よりやや割高となっています。
配当金は1株当たり184円で、利回りは約3.00%です。
配当性向は、約38.4%で、2022年に減配はしていますが、同年11月2日に発表した『資本政策の基本方針の変更および期末配当予想の修正(増配)、ならびに剰余金の配当に関するお知らせ』で累進的な配当を基本とするよう宣言されています。
株価チャートは右肩上がり。
権利確定月は3月と9月です。
(1928)積水ハウス
積水ハウスは、日本を代表する大手ハウスメーカーの一つです。
同社は戸建て住宅から賃貸住宅、マンションなど幅広い住宅関連商品を提供しており、国内だけでなく海外においても不動産開発を行っています。
2025年1月期には、米国の住宅会社を買収し、その会社が下期から連結化されることが予想されています。
この買収により、米国での戸建て住宅の需要が復調し、積水ハウスの売上に追い風となることが期待されています。
国内の戸建て住宅市場においても、価格の転嫁と高付加価値化により単価が上昇しており、のれん償却や支払利息の増加にもかかわらず、最高純益の更新が見込まれています。
また、2023年には米国の大手住宅会社「M.D.C. Holdings」を49億ドルで買収する計画があり、これにより販売戸数で全米5位の規模になるとされています。
売上とEPSは右肩上がり。
PERは11.38倍と、平年よりやや割高となっています。
配当金は1株当たり125円で、利回りは約3.51%です。
配当性向は約39.8%で、13年連続増配を続けています。
株価チャートは右肩上がり。
権利確定月は1月と7月です。
(1951)エクシオグループ
エクシオグループは、NTT工事などを主力とする電気通信工事の大手企業です。
インフラ工事やIT関連の分野でも事業を展開しており、海外でのM&Aにも積極的に取り組んでいます。
通信工事の柱が低調であり、海外機器再販の不振が予想を超えて営業減益につながりました。
2025年3月期にはデータセンターなど非キャリア向けの伸長が牽引し、通信部門も回復基調にあるため、営業利益の上向きが期待されています。
2024年4月には、首都圏でNTTグループ向けの工事を手がける子会社3社が統合されました。
これにより事業所の統合が進み、採算改善が図られています。
売上とEPSは右肩上がり。
PERは14.81倍と、平年より割高となっています。
配当金は1株当たり60円で、利回りは約3.61%です。
配当性向は約49.8%で、12年連続増配を続けています。
株価チャートは波があるものの、上場来高値に迫っています。
権利確定月は3月と9月です。
(3003)ヒューリック
ヒューリックは、不動産関連の事業を中心に展開している企業です。
旧富士銀行の銀行店舗ビル管理からスタートし、都区内の駅近接ビルを中心に、好物件を所有しており、物件多角化を進めています。
投資家の需要が高まっており、不動産売却が業績を牽引しています。
資産入れ替えによる売却益の拡大や、系列リート向け物件の提供も貢献しています。
ホテル部門も客室単価の上昇により成長しています。
不動産賃貸は空室がほとんどない状態です。
売上高とEPSは右肩上がり。
PERは11.82倍と、平年並みとなっています。
配当金は1株当たり52円で、利回りは約3.42%です。
配当性向は約40.2%で、12年連続増配を続けています。
株価チャートは右肩上がりとなっています。
権利確定月は6月と12月です。
権利確定月は6月と12月です。
永久保有株5選(建設業・不動産業):まとめ
各オススメ銘柄の利回りを列挙します。
証券コード | 銘柄名 | 配当利回り |
1723 | 日本電技 | 3.00% |
1928 | 積水ハウス | 3.51% |
1951 | エクシオグループ | 3.61% |
3003 | ヒューリック | 3.42% |
以上、これらは長く持ち続ければ、金の成る大木に育ってくれるでしょう。
あなたもオススメの永久保有株があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。
本記事の内容は、youtubeでも視聴することができます。
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