新NISAの成長投資枠で買いたい日本株のおすすめ高配当銘柄8選【EPS編】

新NISA成長投資枠で買いたい高配当株 株式投資

 新NISAの成長投資枠を使って高配当株に投資したいけど、どの銘柄を買えばいいか迷っていませんか?

 しかし、ただ利回りが高いという理由だけで買ってしまうと、大損してしまうかもしれません。

 そこで今回は、EPSに注目し、日本株のおすすめ高配当銘柄を、8銘柄ご紹介します。

要約AI
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新NISAの始め方は別の記事で解説していますので、コチラをご覧ください。

今回の話題
  • なぜEPSに注目するのか?
  • EPSが良い銘柄を探す方法。
  • おすすめの高配当銘柄8選。

 本動画を見れば、株価がどう決まっているのか分かり、優良な銘柄を探せるようになるでしょう。

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キャッチコピーをつけるなら『新NISAで非課税配当生活!』です。

第1話:なぜEPSに注目するのか?

 まず、株価は、次の式で表せます。

株価の算出式

株価=EPS×PER

 EPSとは、1株当たりの純利益のことで、その会社の稼ぐ力を表し、PERは、株価がEPSの何倍で取引されているか、割安度を表しています。

 そして、このEPSが、株価に直接的な影響を与えていると覚えておきましょう。

 この式から何がわかるかというと、EPSが増えれば、株価もそれに連動して上がっていくということです。

第2話:EPSが良い銘柄を探す方法

 では次に、EPSが良い企業を探す方法を解説します。

 まず、第一の方法として、各証券会社が提供しているスクリーニング機能があります。

 例えば、SBI証券の銘柄スクリーニングを使ってみましょう。

スクリーニング

 詳細条件を追加から、財務のEPS(1株当たり当期利益)、コンセンサスのEPS(1株当たり当期利益(予))にチェックを入れ、適用をクリックします。

スクリーニング
スクリーニング
スクリーニング

 詳細条件でEPSがプラスの銘柄だけに絞りましょう。

スクリーニング

 さらにEPSの高い順番に並べ直せば、稼いでいる企業が分かります。

スクリーニング
要約AI
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では、これでEPSの高い順番から買っていけばよいかというと、この方法には1つ問題があります。

 それは、単年度だけでしかEPSを見ることができないことです。

 もし、次の年にEPSが悪くなれば、株価は下がるかもしれません。

 さらに翌年には倍増し、株価が上昇。

 さらにその翌年には半減して、株価が激減。

 こんなふうにEPSに波がある企業は、安心して長く持ち続けることが難しいです。

 EPSの良し悪しを判断するには、過去と現在と未来を比較し、右肩上がりに成長し続けているかどうかを確認する必要があるのです。

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EPSが右肩上がりに増えているかどうかは『IR BANK』が確認しやすいです。

 例えば、証券コード(8424)芙蓉総合リースで検索してみましょう。

 証券コードか会社名で検索し、決算から会社業績を見てください。

 すると年度ごとに時系列で業績が表示されています。

IR BANK

 ここでEPSの列を見てみると、きれいな右肩上がりになっていることがわかります。

EPS

 しっかりと会社が成長し続けている証です。

 それに合わせて株価も上昇し続けています。

芙蓉総合リース株価チャート

 このように、短期的な需給での増減はあるものの、基本的にはEPSが増え、会社が成長し続けていれば、それに合わせて株価も上がっていく。

 これが株価の本質です。

 こういう企業であれば、長く安心して保有し続けられるでしょう。

要約AI
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要するに、しっかりと稼いでいる企業を選べば良いということです。

 ですからぜひ、IR BANKですべての上場企業を調べてみましょう。

 たった4,000社弱なので楽勝ですね。

第3話:おすすめの高配当銘柄8選

 とはいえ、忙しい人のために代わりに調べておきましたので、これから紹介するおすすめの高配当銘柄を参考にしてください。

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ただし、情報は古くなっている可能性があります。

最終的な確認や売買判断は、ご自身で行ってください。

(2003)日東富士製粉

 日東富士製粉は、製粉業界の準大手企業です。

 三菱商事の傘下にあり『ケンタッキーフライドチキン』などの外食フランチャイズチェーンも展開しています。

 主力の小麦粉やミックス粉において、食味や食感の差別化を追求していますが、出荷数量は横ばいです。

 23年までの輸入小麦の価格上昇を価格転嫁することに成功していますが、人件費や販売諸経費の増加により、営業利益は若干後退しています。

 しかし、ベトナムやタイに子会社を持ち、現地に進出している食品メーカーへの深耕を進めています。

 2025年3月期には製粉の数量の伸びは僅かであるものの、生産合理化により微増益が見込まれています。

 業績面では、EPSは、10年以上連続で上がり続けています。

日東富士製粉EPS

 PERは、12.13倍と、近年ではやや割高となっています。

日東富士製粉PER

 配当金は、1株当たり176円で、利回りは約3.30%

日東富士製粉配当

 配当性向は、約40%で、増配傾向にあります。

日東富士製粉配当

 権利確定月は、3月と9月です。

日東富士製粉株価チャート

(3003)ヒューリック

 ヒューリックは、旧富士銀行の銀行店舗ビル管理事業からスタートし、主に都区内の駅近くに位置する良好な不動産物件を所有しています。

 連続最高益を達成しており、その要因として不動産の売却が挙げられます。

 特に、好採算の不動産売却案件や機関投資家からの需要の強さが業績に寄与しています。また、賃貸物件の空室率が低く、ホテル事業も好調であることが、収益の向上に貢献しています。

 今後も不動産の売却や賃貸収入の増加が見込まれ、連続増配も期待されています。

 また、大型物流施設の開発にも着手しており、成田空港近くの大型用地を取得し、国際航空貨物に対応した物流施設を開発する計画を進めています。

 これによって、成田空港を拠点とした物流ビジネスへの参入を図り、新たな収益源を開拓することが期待されています。

 同時に、東京都墨田区での大型商業施設の取得も行っており、不動産事業の多角化と拡大を進めています。

 業績面では、EPSは、10年以上連続で上がり続けています。

ヒューリックEPS

 PERは、11.92倍と、平年並みとなっています。

ヒューリックPER

 配当金は、1株当たり52円で、利回りは約3.39%

ヒューリック配当

 配当性向は、約40%で、10年以上連続増配を続けています。

ヒューリック配当

 権利確定月は、6月と12月です。

ヒューリック株価チャート

(4687)TDCソフト

 TDCソフトは、金融関連ソフトウェアの開発に特化した独立系SI(システムインテグレーター)企業です。

 同社はクラウドにも対応した自社製品の開発に力を入れており、その分野での競争力を強化しています。

 特に金融ITソリューションや公共法人ITソリューションが収益の大部分を占めており、これらの分野での実績を強化しています。

 連続最高益を達成しており、その要因として、ITコンサルティングやクラウドのITシステム構築が好調であることが挙げられます。

 金融機関や官公庁向けの案件も順調に推移し、人件費や本社移転費などの経費増加を吸収しつつ利益を上げています。

 同社は、事業改革を進めており、NTTデータとのパートナーシップを強化し、金融や官公庁市場への攻勢を加速させています。

 また、アジャイル開発システムやクラウドの次世代型軸に注力し、事業の進化と競争力の強化を図っています。

 新卒200人の採用など、人材育成にも力を入れ、将来の成長を見据えています。

 業績面では、EPSは、10年以上連続で上がり続けています。

TDCソフトEPS

 PERは、16.46倍と、平年よりやや割高となっています。

TDCソフトPER

 配当金は、1株当たり45円で、利回りは約2.10%と物足りない感じがしますが、増配傾向にあり、長期的に保有し続ければ、株価の上昇とともに利回りも上がっていくでしょう。

TDCソフト配当

 ちなみに、2024年に減配しているように見えるのは、2023年は記念配が加算されていたためであり、実質的には増配を続けています。

TDCソフト記念配当

 権利確定月は、3月のみで、一括配当です。

TDCソフト株価チャート

(7164)全国保証

 全国保証は、住宅ローン保証業界の中でも最大手であり、独立系の企業です。

 主な事業は信用保証であり、これは住宅ローンの保証を提供することを意味します。

 同社はM&Aに積極的であり、事業領域を拡大し、ベンチャーへの投資も行っています。

 最高益の要因として、新設住宅の着工戸数が厳しい状況にも関わらず、保証債務残高が順調に増加していることが挙げられます。

 これは、同社が積極的に商品説明会を展開し、1件当たりの保証金額が上昇したことによるものです。

 また、与信費用の増加やのれん益なども営業増益に寄与しています。

 将来の見通しとして、大手地銀からの利用率の上昇が業績を牽引すると期待されています。

 同社は活動を強化しており、商品説明会の開催回数を大幅に増やすなど、顧客へのアプローチを強化しています。

 また、金融機関からの既存ローンのリスク削減に関する相談が増加しており、これに応じて事業を拡大しています。

 また、傘下の保証会社からの譲渡も受け入れ、事業の強化に努めています。

 業績面では、EPSは、10年以上連続で上がり続けています。

全国保証EPS

 PERは、12.54倍と、平年並みとなっています。

全国保証PER

 配当金は、1株当たり170円で、利回りは約3.07%です。

全国保証配当

 配当性向は、約35%で、10年以上連続増配を続けています。

全国保証配当

 権利確定月は、3月のみで、一括配当です。

全国保証株価チャート

(8424)芙蓉総合リース

 芙蓉総合リースは、みずほグループ(旧富士銀行)に属する企業で、主に不動産リースに強みを持っています。

 再エネ投資や事業運営にも力を入れ、買収によってBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業も拡充しています。

 連続最高益を達成しており、その要因として、BPO事業が陣容拡充による負担で伸び悩んでいる一方で、不動産の残高が拡大し、利回りの改善が功を奏していることが挙げられます。

 また、航空機のリース料の回収が正常化し、後半期には再エネの出資や配当が収益に貢献しています。

 再エネ分野では、英国に現地法人を設立し、現地の再エネ企業と連携を強化しています。

 また、デンマークの再エネ投資会社のファンドに出資したり、札幌で大規模な系統用蓄電池事業に出資したりするなど、積極的に再エネ事業に取り組んでいます。

 業績面では、EPSは、10年以上連続で上がり続けています。

芙蓉総合リースEPS

 PERは、9.18倍と、平年よりやや割高となっています。

芙蓉総合リースPER

 配当金は、1株当たり390円で、利回りは約2.84%と物足りない感じがしますが、10年以上連続増配を続けており、長期的に保有し続ければ、株価の上昇とともに利回りも上がっていくでしょう。

芙蓉総合リース配当
芙蓉総合リース配当

 権利確定月は、3月と9月です。

芙蓉総合リース株価チャート

(9433)KDDI

 KDDIは、総合通信大手であり、主に携帯電話や光回線などの通信サービスを展開しています。

 同社は通信事業に加えて、物販などの非通信事業を伸ばし、ライフデザイン企業への転換を模索しています。

 特にパーソナル事業が収益の大部分を占めており、携帯電話や光回線などの通信サービスがその中核となっています。

 通信事業において、高価格の新プランを展開することで、顧客単価の下落が反転し、収益が増加しています。

 また、金融や法人向けの事業も好調であり、楽天ローミング収入の減少などの課題にも対応しています。

 また、人工知能(AI)技術の活用にも注力しており、AWSとの提携を通じて、AI開発支援を開始しています。

 自社商材と支援企業のAIサービスを併売するモデルを構築し、さらなるビジネスの拡大を目指しています。

 さらに、メタバースのコンテンツ拡充を通じて、顧客の呼び込みや新たな市場の創造にも取り組んでいます。

 業績面では、EPSは、10年以上連続で上がり続けています。

KDDIEPS

 PERは、13.94倍と、平年よりやや割高となっています。

KDDIPER

 配当金は、1株当たり140円で、利回りは約3.04%です。

 配当性向は、約43%で、10年以上連続増配を続けています。

KDDI配当

 権利確定月は、3月と9月です。

KDDI株価チャート

(9436)沖縄セルラー電話

 沖縄セルラー電話は、KDDIグループの傘下にある総合通信会社です。

 沖縄県においては、携帯電話のシェアが5割という圧倒的な地位を持っています。

 また、固定通信と併せて顧客の開拓にも力を入れています。

 特に携帯電話サービスが収益の中心であり、携帯電話端末の販売やその他の事業も重要な役割を果たしています。

 沖縄セルラー電話は、高価格プランへの顧客の切り替えが想定を超える成果を挙げています。

 契約数も着実に増加しており、電力小売りにおいても販促費の縮減による採算改善が進んでいます。

 また、5Gの展開にも積極的に取り組んでいます。

 2023年9月末時点で、沖縄県内の5G人口カバー率が95%に達成されています。

 5G対応の高価格プランに対する顧客の反応が良好であり、衛星通信スターリンクも自治体の防災需要から開拓が進んでいます。

 業績面では、EPSは、10年以上連続で上がり続けています。

沖縄セルラー電話EPS

 PERは、14.32倍と、平年よりやや割高となっています。

沖縄セルラー電話PER

 配当金は、1株当たり100円で、利回りは約2.82%と物足りない感じがしますが、10年以上連続増配を続けており、長期的に保有し続ければ、株価の上昇とともに利回りも上がっていくでしょう。

沖縄セルラー電話配当
沖縄セルラー電話配当

 権利確定月は、3月と9月です。

沖縄セルラー電話株価チャート

(9682)DTS

 DTSは、情報サービス業界の大手であり、主に金融や通信業界向けのソフトウェア開発に強みを持つ企業です。

 オープン・Web系の技術力を強化し、独立系の企業として活動しています。

 特に業務&ソリューションが収益の中心であり、金融向けのSI(システムインテグレーター)事業が復調しています。

 また、クラウド案件も好調であり、自社製品の住宅関連商品も好調に推移しています。

 不採算案件の抑制が効果を発揮し、人件費や開発費の増加を吸収しつつ、営業増益を達成しています。

 将来の見通しとしては、クラウド案件が主軸となり、好調が続く見通しです。

 また、DTSは『サービスナウ』という事業を強化しています。

 上半期に資格取得者が167人と前年同期比で60%増加し、多くの引き合いがあり、収益に貢献しています。

 この事業では、3年後に年商30億円超を目指しています。

 また、振り込め詐欺対策関連の新製品も拡販しており、新たな収益源の創出にも注力しています。

 業績面では、EPSは、10年以上連続で上がり続けています。

DTSEPS

 PERは、19.80倍と、平年よりやや割高となっています。

DTSPER

 配当金は、1株当たり95円で、利回りは約2.44%と物足りない感じがしますが、増配傾向にあり、長期的に保有し続ければ、株価の上昇とともに利回りも上がっていくでしょう。

DTS配当
DTS配当

 ちなみに、2024年に減配しているように見えるのは、2023年は記念配が加算されていたためであり、実質的には増配を続けています。

DTS記念配当

 権利確定月は、3月と9月です。

DTS株価チャート

日本株のおすすめ高配当銘柄8選:まとめ

 各おすすめ銘柄の配当利回りを列挙します。

証券コード銘柄名配当利回り
2003日東富士製粉3.30%
3003ヒューリック3.39%
4687TDCソフト2.10%
7164全国保証3.07%
8424芙蓉総合リース2.84%
9433KDDI3.04%
9436沖縄セルラー2.82%
9682DTS2.44%
2024/2/23時点

 以上、これらは、長く持ち続ければ金の生る大きな木に育つ銘柄ばかりです。

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高配当株投資は長い目線で続けましょう。

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