今回は2024年4月30日~5月2日に決算発表か上方修正があり、割安になった高配当株を7銘柄ご紹介します。
決算で業績などが発表されると株価が動くので、チャンスが増えますね。
- 割安高配当株の選定基準。
- 割安高配当株7選。
この記事を読めば、高配当株を割安で買え、配当をもらいつつ、将来的なキャピタルゲインも狙えるでしょう。
第1話:割安高配当株の選定基準
- 2024年4月30日~5月2日の間に、決算か上方修正が発表された。
- 利回り3%以上。
- 10年以上減配・無配無し。
- PERが過去平均より低く、適正価格よりも割安になっている。
PERの過去平均は、『株探』のグラフ内平均PERで確認しました。
2020年からの平均と、2023年からの平均を確認し、いずれも平均を下回っていれば、長期的にも短期的にも割安と判断しました。
適正価格は直近予想のEPSと2023年からの平均PERから算出しています。
第2話:割安高配当株7選
それでは割安高配当株を紹介します。
ただし、情報は古くなっている可能性があります。
最終的な確認や売買判断は、ご自身で行ってください。
(4206)アイカ工業
アイカ工業は、メラミン化粧板で国内市場において首位を占めています。
不燃機能を持たせた壁面材料が強みであり、海外の接着剤会社を買収することでアジア市場での事業を強化しています。
2024年4月30日に決算の発表があり、今期経常は5%増で4期連続最高益、前期配当を1円増額・今期は1円増配となっています。
この発表を受けてPERは14.30倍となりました。
2020年からの平均PERは18.25倍、2023年からの平均PERは15.54倍なので、割安と判断できます。
2024年の予想EPS242.30円と、直近の平均PER15.54倍から適正価格を計算すると、約3,765円になります。
売上高とEPSは右肩上がり。
配当金は1株当たり113円で、利回りは約3.27%です。
配当性向は約47.3%で、17年連続増配を続けています。
権利確定月は3月と9月です。
(8174)日本瓦斯
日本瓦斯は、関東地方を中心にLPガスと都市ガスの供給を行っている企業です。
直販を強みとし、M&A戦略によって商圏を拡大しています。
また、エネルギー分野における多角化の一環として、電力市場への参入も果たしています。
2024年4月30日に決算の発表があり、今期経常は14%増で3期連続最高益、17.5円増配となっています。
この発表を受けてPERは19.30倍となりました。
2020年からの平均PERは21.39倍、2023年からの平均PERは22.26倍なので、割安と判断できます。
2024年の予想EPS125.23円と、直近の平均PER22.26倍から適正価格を計算すると、約2,788円になります。
売上高とEPSは右肩上がり。
配当金は1株当たり92.5円で、利回りは約3.82%です。
配当性向は約78.4%で、5年連続増配を続けています。
権利確定月は3月と9月です。
(9301)三菱倉庫
三菱倉庫は、日本の倉庫業界において上位の位置を占める企業です。
施設の高度化を推進し、医療、食品、機械・電機、新素材といった分野に重点を置いています。
また、賃貸やマンション販売も手掛けており、事業の多角化を図っています。
2024年4月30日に決算の発表があり、今期経常は2%増益、前期配当を10円増額・今期は40円増配となっています。
この発表を受けてPERは10.90倍となりました。
2020年からの平均PERは12.74倍、2023年からの平均PERは11.66倍なので、割安と判断できます。
2024年の予想EPS498.48円と、直近の平均PER11.66倍から適正価格を計算すると、約5,812円になります。
営業収益とEPSは右肩上がり。
配当金は1株当たり160円で、利回りは約3.04%です。
配当性向は約26.3%で、4年連続増配を続けています。
権利確定月は3月と9月です。
(9742)アイネス
アイネスは、独立系のシステムインテグレーターとして知られており、特に自治体向けの総合行政情報システム『ウェブリングス』に強みを持っています。
三菱総研との提携もその強さの一因です。
2024年4月30日に決算の発表があり、今期経常は46%増益、5円増配となっています。
この発表を受けてPERは12.90倍となりました。
2020年からの平均PERは18.57倍、2023年からの平均PERは15.23倍なので、割安と判断できます。
2024年の予想EPS129.79円と、直近の平均PER15.23倍から適正価格を計算すると、約1,977円になります。
売上高は横ばいで、EPSは右肩上がり。
配当金は1株当たり50円で、利回りは約3.28%です。
配当性向は約57.9%で、2016年に減配があったように見えますが、これは記念配当があったためです。
権利確定月は3月と9月です。
(9702)アイ・エス・ビー
アイ・エス・ビーは、通信制御ソフトを主力とする情報通信企業です。
携帯基地局システムに関して強みを持ち、Wi-SUNやセキュリティなどの新しい分野での事業展開を図っています。
2024年4月30日に決算の発表があり、上期経常を14%上方修正、通期も増額、配当も4円増額となっています。
この発表を受けてPERは9.80倍となりました。
2020年からの平均PERは12.63倍、2023年からの平均PERは10.46倍なので、割安と判断できます。
2024年の予想EPS141.88円と、直近の平均PER10.46倍から適正価格を計算すると、約1,484円になります。
売上高とEPSは右肩上がり。
配当金は1株当たり46円で、利回りは約3.30%です。
配当性向は約32.5%で、2016年と2021年に減配があったように見えますが、これは記念配当があったためです。
権利確定月は3月と9月です。
(9799)旭情報サービス
旭情報サービスは、独立系情報サービス会社です。顧客企業のネットワークシステムの構築や運用において、技術者を派遣するサービスを提供しています。
2024年5月1日に決算の発表があり、今期経常は7%増で23期ぶり最高益、前期配当を12円増額・今期も56円継続となっています。
この発表を受けてPERは10.20倍となりました。
2020年からの平均PERは10.91倍、2023年からの平均PERは10.57倍なので、割安と判断できます。
2024年の予想EPS138.57円と、直近の平均PER10.57倍から適正価格を計算すると、約1,465円になります。
売上高とEPSは右肩上がり。
配当金は1株当たり56円で、利回りは約3.97%です。
配当性向は約40.6%で、増配傾向にあります。
権利確定月は3月と9月です。
(5280)ヨシコン
ヨシコンは静岡県を地盤としており、マンションや事業用不動産の開発、REITの運用を行っています。
また、祖業であるコンクリート事業はファブレス化(自社での製造を行わず、外部から調達する方式)を進めています。
2024年5月2日に決算の発表があり、今期経常は16%増で2期連続最高益、前期配当を4円増額・今期は3円増配となっています。
この発表を受けてPERは3.80倍となりました。
2020年からの平均PERは5.11倍、2023年からの平均PERは5.50倍なので、割安と判断できます。
2024年の予想EPS351.92円と、直近の平均PER5.50倍から適正価格を計算すると、約1,936円になります。
売上高とEPSは右肩上がり。
配当金は1株当たり58円で、利回りは約4.39%です。
配当性向は約19.2%で、14年連続増配を続けています。
権利確定月は3月のみの一括配当です。
割安高配当株7選:まとめ
各オススメ銘柄の利回りを列挙します。
証券コード | 銘柄名 | 配当利回り |
4206 | アイカ工業 | 3.27% |
8174 | 日本瓦斯 | 3.82% |
9301 | 三菱倉庫 | 3.04% |
9742 | アイネス | 3.28% |
9702 | アイ・エス・ビー | 3.30% |
9799 | 旭情報サービス | 3.97% |
5280 | ヨシコン | 4.39% |
以上、割安かどうかはタイミング次第なので、チャンスを逃さないようにしましょう。
あなたもオススメの割安高配当株があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。
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