【永久保有株】日本の高配当株10選【業種:銀行・保険・証券・その他金融業編】

永久保有株金融業 株式投資

 今回は、新NISAで永久保有したい日本の高配当株のうち、銀行業・保険業・証券業・その他金融業、(以降まとめて金融業と呼称する)から10銘柄ご紹介します。

 永久保有株とは、一生涯持ち続けることを意味します。

 長期的に見て割安な指標で購入でき、高い確率でリターンを期待できると考えられます。

今回の話題
  • 永久保有株の選定基準。
  • オススメの永久保有高配当株10選(業種:金融業)。

 本記事を読めば、非課税で高い分配金を半永久的に受け取り続けることができるでしょう。

要約AI
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キャッチコピーをつけるなら『新NISAで永久非課税不労所得!』です。

第1話:永久保有株の選定基準

今回の選定基準
  • 業種が金融業。
  • 利回りが3%以上。
  • 累進配当か10年以上無配・減配無し。
  • 5年チャートで右肩上がり。
金融業に絞った理由
  • 安定した配当。
    金融業は、安定した収益を上げることができるため、配当が安定しています。
    特に銀行や保険会社は、顧客からの利息や保険料などの収入が安定しているため、長期的な配当の安定性があります。
  • 右肩上がりの配当。
    金融業は、増配に対して積極的な姿勢を示しています。
    これは、将来的にも収益が伸びていくことを意味し、永久に保有したいポイントです。
  • 財務の健全性。
    高配当株を永久保有するためには、財務が健全であることが重要です。
    金融業は、財務面で厳格な規制を受けており、その健全性が保たれています。

 以上の理由により、金融業は、高配当株として永久保有に値すると考えられます。

 次に、利回りは、ここでは3%以上を高配当株と定義します。

 また、累進配当を宣言している企業か、過去の実績から減配・無配の企業を選んでいます。

 あとは、企業の成長に合わせて株価も伸びている企業を選びました。

 新NISAの成長投資枠で買う場合は、年間の非課税枠の上限が240万円までと決まっているため、どの銘柄に投資するべきかしっかりと厳選し、購入タイミングも割安かどうか見極めましょう。

しおり
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業績や分配金の推移などは『IR BANK』が見やすいですよ。

第2話:オススメの永久保有高配当株10選(業種:金融業)

 とはいえ、忙しい人のために代わりに調べておきましたので、これから紹介するオススメの優良銘柄を参考にしてください。

要約AI
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ただし、情報は古くなっている可能性があります。

最終的な確認や売買判断は、ご自身で行ってください。

(8316)三井住友フィナンシャルグループ

 三井住友フィナンシャルグループは、三井住友銀行、SMBC日興証券、クレジットカード事業などを傘下に持つ日本の大手金融グループです。

 日本の3大金融グループの一角を占め、効率性においてトップクラスの実績を誇っています。

 決済手数料の着実な増加、株売却益、航空機リース関連の保険金収入により、経常利益は継続して伸びています。

 2025年3月期には、国内外での貸出金利息が順調に増加し、決済や資産運用手数料も伸びる見込みです。

 米国の金融機関ジェフリーズとの協業を、欧州や中東、アフリカ地域にも拡大する計画があります。

 また、三井住友フィナンシャルグループのクレジットカードによるタッチ決済は、京王電鉄や横浜市営地下鉄などの大手事業者でも次々と導入が進んでいます。

 経常収益とEPSは右肩上がり。

三井住友フィナンシャルグループ
三井住友フィナンシャルグループ

 PERは12.21倍と、平年より割高となっています。

 配当金は1株当たり270円で、利回りは約3.16%です。

三井住友フィナンシャルグループ

 配当性向は約40.4%で、累進配当を宣言しており、増配傾向にあります。

三井住友フィナンシャルグループ

 株価チャートは右肩上がり。

三井住友フィナンシャルグループ

 権利確定月は3月と9月です。

三井住友フィナンシャルグループ

(8630)SOMPOHD

 SOMPOHDは、日本の3大損害保険会社の一角を占めており、国内の生命保険や海外の損害保険事業の拡大を推進しています。

 また、介護やヘルスケア分野も収益の柱として強化していることが特徴です。

 海外事業では、有価証券運用が好調に推移し、利益が拡大しています。

 特に、米国の企業パランティアの株売却益が最高純益に寄与しています。

 2025年3月期には、火災保険の料率改定により収支が改善される見込みです。

 一方で、自動車保険は交通量の増加により収支が悪化しています。

 ビッグモーター問題とカルテル問題により行政処分を受け、改善計画を金融庁に提出しています。また、政策株の売却を加速しているとのことです。

 保有株の売却益が減少することで、経常利益や純利益も減少すると予測されていますが、連続増配が続いています。

 正味収入保険料とEPSは右肩上がり。

SOMPOHD
SOMPOHD

 PERは9.20倍と、平年よりやや割安となっています。

 配当金は1株当たり100円で、利回りは約3.31%です。

SOMPOHD

 配当性向は約96.1%で、累進配当を宣言しており、10年連続増配を続けています。

SOMPOHD

 株価チャートは右肩上がり。

SOMPOHD

 権利確定月は3月と9月です。

SOMPOHD

(8725)MS&ADインシュアランスグループHD

 MS&ADインシュアランスグループHDは、日本を代表する保険持株会社の一つで、特に損害保険市場において首位級の地位を占めています。

 グループには三井住友海上火災保険株式会社やあいおいニッセイ同和損害保険株式会社などが含まれており、生命保険事業も育成中です。

 アジアを中心に事業を展開しているほか、欧米市場への拡大も進めています。

 海外では特に欧州市場での収益が大幅に拡大しており、有価証券の売却益も伸長しています。

 2025年3月期には火災保険の収支改善が見込まれている一方で、自動車保険の損害率の上昇により収支が悪化しています。

 また、カルテル問題による行政処分を受けたことを受けて、金融庁に業務改善計画を提出し、政策保有株の売却を加速する方針を打ち出しています。

 正味収入保険料とEPSは右肩上がり。

MS&ADインシュアランスグループホールディングス
MS&ADインシュアランスグループホールディングス

 PERは11.80倍と、平年よりやや割高となっています。

 配当金は1株当たり80円で、利回りは約3.07%です。

 配当性向は約66.7%で、11年連続増配を続けています。

MS&ADインシュアランスグループホールディングス

 株価チャートは右肩上がり。

MS&ADインシュアランスグループホールディングス

 権利確定月は3月と9月です。

MS&ADインシュアランスグループホールディングス

(8750)第一生命HD

 第一生命HDは、日本の生命保険の大手企業です。

 契約者数は約800万人に上り、M&Aを通じて海外事業を急速に拡大しています。銀行窓口販売は子会社を通じて行われています。

 金融派生商品による運用損失が拡大したものの、新型感染症関連の保険金支払いが大幅に減少し、保険関係損益が改善されました。

 2025年3月期には、第一生命の保障性商品の販売が伸び悩むものの、外貨建て商品が堅調に推移し、米国のプロテクティブなどの海外事業の好調が純益の拡大に寄与しています。

 福利厚生代行サービスを提供するベネフィット・ワンの買収に向けて、公開買付け(TOB)を開始しました。

 また、ペアローン利用者を対象とした団体信用生命保険を7月に新たに発売する予定です。

 経常収益は右肩上がりで、EPSは横ばい。

第一生命ホールディングス
第一生命ホールディングス

 PERは11.99倍と、平年よりやや割高となっています。

 配当金は1株当たり106円で、利回りは約3.06%です。

第一生命ホールディングス

 配当性向は約45.4%で、累進配当を宣言しており、増配傾向にあります。

第一生命ホールディングス

 株価チャートは右肩上がり。

第一生命ホールディングス

 権利確定月は3月と9月です。

第一生命ホールディングス

(8473)SBIHD

 SBIHDは、国内外のベンチャー企業への投資、インターネットを利用した証券取引(ネット証券)、保険、銀行業務など、幅広い金融サービスを提供している総合金融グループです。

 特に、証券口座数では業界首位を誇っています。

 証券部門は、国内株の手数料無料化にも関わらず増益を達成しています。

 インターネットバンキングも好調を維持していますが、韓国貯蓄銀行の不調が業績に影響を与えており、前号と比較して増益幅が縮小しています。

 2025年3月期には、手数料無料化の影響が通期で現れるため、証券部門はやや後退するものの、韓国貯蓄銀行の業績回復が見込まれます。

 また、インターネットバンキングや新生銀行の成長が続き、税前利益の続伸が期待されます。

 IPO業務において、作為的な相場形成が問題となり、金融庁から処分を受けました。

 その後、改善報告が提出されています。

 NISA口座においては、獲得数が急増し、業界首位である楽天証券に迫る勢いを見せています。

 収益は右肩上がりで、EPSは横ばい。

SBIHD
SBIHD

 PERは13.58倍と、平年より割高となっています。

 配当金は1株当たり160円で、利回りは約4.35%です。

SBIHD

 配当性向は約113.5%で、増配傾向にあります。

SBIHD

 株価チャートは右肩上がり。

SBIHD

 権利確定月は3月と9月です。

(7164)全国保証

 全国保証は、住宅ローン保証における最大手であり、独立系の企業です。

 M&Aに積極的で、事業領域の拡大を目指してベンチャー投資も行っています。

 同業他社の買収による収益貢献が遅れており、与信費用の増加により営業利益は小幅に減少しています。

 しかし、2025年3月期には倒産が増加する中で大手地方銀行を軸としたニーズの拡大が見込まれ、商品説明会の拡充が保証残高の増加に寄与しています。

 また、経費節減により与信費用の増加を吸収しています。

 営業外のローン担保証券などの利息収入も徐々に増加しているとのことです。

 買収した保証子会社2社を吸収合併し、1社に統合しています。

 また、CVCファンドを通じて家族信託組成サポートのスタートアップへの出資を行っており、効率化と新たな事業機会の創出に取り組んでいます。

 営業収益とEPSは、右肩上がり。

全国保証
全国保証

 PERは12.45倍と、平年よりやや割高となっています。

 配当金は1株当たり170円で、利回りは約3.18%です。

全国保証

 配当性向は約35.6%で、12年連続増配を続けています。

全国保証

 株価チャートは横ばい。

全国保証

 権利確定月は3月のみの一括配当です。

全国保証

(8253)クレディセゾン

 クレディセゾンは、流通系カードの中で首位を占めており、セゾンカードを軸に高島屋などと提携しています。

 ショッピングの好調さによりリボルビング残高が拡大し、キャッシングも回復しています。

 持分法投資利益の計上により純益が膨らんでおり、2025年3月期はショッピングが牽引し、不動産事業も好調であることが予想されています。

 貸倒費用を吸収しつつも増益が続く見込みですが、のれん益の剥落により持分益は一服している状態です。

 外国人向けには家賃保証事業を開始しており、利用者には提携先のスルガ銀行の外国人専用口座開設を案内し、連携を図っています。

 また、インド子会社はみずほ銀行から210億円の出資を受けています。

 営業収益は横ばいで、EPSは右肩上がり。

クレディセゾン
クレディセゾン

 PERは7.23倍と、平年並みとなっています。

 配当金は1株当たり100円で、利回りは約3.53%です。

クレディセゾン

 配当性向は約25.1%で、増配傾向となっています。

クレディセゾン

 株価チャートは右肩上がり。

クレディセゾン

 権利確定月は3月のみの一括配当です。

(8425)みずほリース

 みずほリースは、旧興銀系の会社で、2019年にみずほフィナンシャルグループの持分会社となりました。

 丸紅との資本業務提携を行い、リコーリースも持分会社としています。

 リース事業では採算を重視し、利回りの改善を図っています。

 航空機リースファンドの組成・販売が好調で、2025年3月期も不動産リースとファイナンスが業績を牽引しています。

 インドの設備機器リース会社がフルに寄与し、資金原価の増加にも対応しています。

 省CO2型プラスチックの高度リサイクル設備導入事業に関して、資本参加しているTREとの取り組みで補助金が採択されました。

 また、先進的な蓄電池制御技術を持つ会社への出資も行っています。

 売上高とEPSは右肩上がり。

みずほリース
みずほリース

 PERは8.19倍と、平年よりやや割高となっています。

 配当金は1株当たり34.4円で、利回りは約3.16%です。

みずほリース

 配当性向は約25.1%で、累進配当を宣言しており、19年連続増配を続けています。

みずほリース

 株価チャートは右肩上がり。

みずほリース

 権利確定月は3月と9月です。

みずほリース

(8584)ジャックス

 ジャックスは、三菱UFJフィナンシャルグループに属する信販の大手企業です。

 主力事業はオートローンであり、クレジットカードや信用保証の分野でも力を入れています。

 また、東南アジア市場への進出も積極的に行っています。

 オートローンと住宅ローンの成長が、同社の増益基調を牽引しています。

 債権流動化による金融収益の増加や税効果による純益の押し上げが見られます。

 バイクのハーレーダビッドソンに特化したクレジットカードを発行し、ポイント還元率を高めることでファンの囲い込みを狙っています。

 また、カンボジア市場での事業強化を目指し、現地子会社に15億円の増資を行っています。

 営業収益とEPSは右肩上がり。

ジャックス
ジャックス

 PERは8.18倍と、平年よりやや割高となっています。

 配当金は1株当たり210円で、利回りは約3.87%です。

ジャックス

 配当性向は約30.4%で、累進配当を宣言しており、増配傾向にあります。

ジャックス

 株価チャートは右肩上がり。

ジャックス

 権利確定月は3月と9月です。

ジャックス

(8593)三菱HCキャピタル

 三菱HCキャピタルは、三菱UFJグループの一員であり、2021年4月に日立キャピタルと統合されました。

 この統合により、リース業界で首位級の地位を確立しており、M&Aを通じて海外展開を加速しています。

 海外事業は全体の33%を占めており、前年比で23.3%の成長を遂げています。

 航空機リースと海上コンテナのセグメントが好調で、米国の不動産評価損や太陽光発電の減損を計上したにも関わらず、営業利益は小幅に増加しました。

 2025年3月期には、旅客需要の拡大により航空機リースが牽引し、コンテナ事業も順調に推移しています。

 デンマークの再生可能エネルギー会社に20%出資し、持分法適用会社としています。

 また、ロボティクス事業の専門部署を新設し、物流や施設管理分野で他社との共同実証を経て、事業化を目指しています。

 売上高とEPSは右肩上がり。

三菱HCキャピタル
三菱HCキャピタル

 PERは12.08倍と、平年より割高となっています。

 配当金は1株当たり37円で、利回りは約3.66%です。

三菱HCキャピタル

 配当性向は約40.8%で、累進配当を宣言しており、25年連続増配を続けています。

三菱HCキャピタル

 株価チャートは右肩上がり。

 権利確定月は3月と9月です。

三菱HCキャピタル

永久保有株10選(金融業):まとめ

 各オススメ銘柄の利回りを列挙します。

証券コード銘柄名配当利回り
8316三井住友フィナンシャルグループ3.16%
8630SOMPOHD3.31%
8725MS&ADインシュアランスグループHD3.07%
8750第一生命HD3.06%
8473SBIHD4.35%
7164全国保証3.18%
8253クレディセゾン3.53%
8425みずほリース3.16%
8584ジャックス3.87%
8593三菱HCキャピタル3.66%
2024年4月17日時点

 以上、これらは長く持ち続ければ、金の成る大木に育ってくれるでしょう。

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あなたもオススメの永久保有株があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。

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