今回は、新NISAで永久保有したい日本の高配当株のうち、卸売業から6銘柄ご紹介します。
永久保有株とは、一生涯持ち続けることを意味します。
長期的に見て割安な指標で購入でき、高い確率でリターンを期待できると考えられます。
- 永久保有株の選定基準。
- オススメの永久保有高配当株6選(業種:卸売業)。
本記事を読めば、非課税で高い分配金を半永久的に受け取り続けることができるでしょう。
キャッチコピーをつけるなら『新NISAで永久非課税不労所得!』です。
第1話:永久保有株の選定基準
- 業種が卸売業。
- 利回り3%以上。
- 累進配当か10年以上無配・減配無し。
- 5年チャートで右肩上がり。
- 市場での優位性。
卸売業は、製造業者と小売業者の間で商品を仲介し、供給チェーンで重要な位置を占めているため、市場での優位性があります。 - 安定した収益。
卸売業は、需要の変動が少なく、安定した収益をもたらすため、一定の利益を上げることができます。 - 成長の潜在性。
成熟した卸売業は、新たな市場や地域への進出、新商品の導入などで成長の機会を追求できます。
次に、利回りは、ここでは3%以上を高配当株と定義します。
また、累進配当とは、配当金を減配せずに配当水準を維持し、または利益成長に合わせて増配し続けることを指します。
業績が悪化し、利益が大幅に下落する場合でも、少なくとも前年と同じ配当を得られるので、他の銘柄に比べて安心して投資できます。
さらに、累進配当を宣言している企業でなくても、過去の実績から減配・無配の企業も選んでいます。
あとは、企業の成長に合わせて株価も伸びている企業を選びました。
新NISAの成長投資枠で買う場合は、年間の非課税枠の上限が240万円までと決まっているため、どの銘柄に投資するべきかしっかりと厳選し、購入タイミングも割安かどうか見極めましょう。
業績や分配金の推移などは『IR BANK』が見やすいですよ。
第2話:オススメの永久保有高配当株6選(業種:卸売業)
とはいえ、忙しい人のために代わりに調べておきましたので、これから紹介するオススメの優良銘柄を参考にしてください。
ただし、情報は古くなっている可能性があります。
最終的な確認や売買判断は、ご自身で行ってください。
(2768)双日
双日は、日商岩井とニチメンが統合して誕生した総合商社であり、自動車・航空・肥料などの分野で強みを持っています。
多様なビジネスをグローバルに展開し、事業や人材を創造し続ける総合商社として、事業の54%は海外で展開しています。
石炭市況の下落や自動車の苦戦にもかかわらず、25年3月期には金属資源とLNGが稼ぎ、航空需要も堅調でした。
化学品は横ばい程度で純益がわずかに反発しています。
再エネ電力に関するJR西との相対契約を結んでいます。
収益は低調ですが、EPSは右肩上がり。
PERは8.64倍と、平年よりやや割高となっています。
配当金は1株当たり135円で、利回りは約3.42%です。
配当性向は約27.0%で、2021年に減配があったものの、2023年11月27日に公表された「中期経営計画2026」では累進配当を宣言しています。
株価チャートは右肩上がりとなっています。
権利確定月は3月と9月です。
(3076)あいHD
あいHDは、防犯カメラシステムが主力事業で、ほかには事務用機器・情報機器・設計・保守サービスなどの事業を展開しています。
海外事業の売上は31%です。
防犯カメラの需要が堅調であり、脱炭素システムも成長しており、今期中にベトナムでも発売予定です。
後半期にはカッティングマシンの回復が期待されています。
岩崎通信機との連携により、生産再編と新商品の共同開発を進めています。
熊本の半導体製造・検査装置メンテ会社を子会社化しています。
売上とEPSは右肩上がり。
PERは9.05倍と、平年より割安となっています。
配当金は1株当たり90円で、利回りは約3.68%です。
配当性向は約46.0%で、10年以上増配傾向あります。
株価チャートは、ボラティリティはあるもののおよそ右肩上がりとなっています。
権利確定月は6月と12月です。
(8002)丸紅
丸紅は、芙蓉グループの総合商社であり、穀物や発電分野で商社首位級の存在です。
さらに、プラントや輸送機、農業化学品にも強みを持っています。
海外においても、59の事業を展開しています。
海外電力と航空分野が業績を牽引しています。
豪州原料炭が稼ぐ見込みであり、産機・建機は堅調で肥料も反発しています。
センチネラ銅山で選鉱プラントの新設が進行中で、27年には年間14万トンの増産を目指しています。
また、ロスペランブレス銅山では、JX金属から一部権益を譲受し、持分を拡大しています。
売上とEPSは波があるものの、およそ右肩上がり。
PERは9.79倍と、平年よりやや割高となっています。
配当金は1株当たり83円で、利回りは約3.16%です。
配当性向は約24.7%で、2021年に減配があったものの、2023年2月3日に公表された「新たな株主還元方針に関するお知らせ」では累進配当を宣言しています。
株価チャートは右肩上がりとなっています。
権利確定月は3月と9月です。
(8020)兼松
兼松は老舗商社で、電子・IT、食料、鉄鋼・プラントの3つの柱で事業を展開しています。
資源権益への投資は行わず、堅実な経営を重視しています。
海外事業の割合は20%です。
ICTと食品部門が伸長しています。
航空と艦船も好調です。
電子部品も復調しており、防衛需要により航空宇宙部門も伸びています。
畜産部門は横ばい程度でも増益を達成しています。
物流倉庫バース予約システムを導入し、トラック待機時間を短縮しています。
人工タンパク質製造企業への出資を行い、化石燃料由来の素材の代替を模索しています。
収益は横ばいであるものの、EPSは右肩上がり。
PERは9.08倍と、平年よりやや割高となっています。
配当金は1株当たり90円で、利回りは約3.52%です。
配当性向は約33.7%で、10年以上増配傾向にあり、2024年3月26日に公表された「中期経営計画」では累進配当を宣言しています。
株価チャートは右肩上がりとなっています。
権利確定月は3月と9月です。
(8098)稲畑産業
稲畑産業は、化学専門商社であり、住友化学系に属していますが、稲畑オーナーの色合いも持っています。
主要な事業は情報電子と合成樹脂で、アジア全域で展開しています。
情報電子部門は収益の32%を占めており、好採算品比率が上昇しています。
合成樹脂部門は収益の49%を占めており、事務機器向けの底入れや食品の在庫調整により、営業益が改善しています。
売上とEPSは右肩上がり。
PERは8.71倍と、平年並みとなっています。
配当金は1株当たり120円で、利回りは約3.80%です。
配当性向は約33.5%で、10年以上増配傾向にあり、2022年2月7日に公表された「株主還元の基本方針の一部変更に関するお知らせ」では累進配当の継続を宣言しています。
株価チャートは右肩上がりとなっています。
権利確定月は3月と9月です。
(9882)イエローハット
イエローハットは、カー用品の販売で日本で2位に位置しています。
特徴的な出店戦略として、居抜き物件を中心に展開しており、フランチャイズ向けの卸売りと自社直営店を両立させています。
カー用品や二輪用品の販売を行っており、96%の売上を占めています。
不動産の賃貸事業も一部で行っています。
2025年3月期も車の利用が増え、オイルやバッテリーなどの用品の販売が堅調であり、好採算の車検も増加しています。
売上とEPSは右肩上がり。
PERは8.62倍と、平年より割安となっています。
配当金は1株当たり66円で、利回りは約3.31%です。
配当性向は約26.8%で、14年連続増配を続けています。
株価チャートは、ボラティリティはあるもののおよそ右肩上がりとなっています。
権利確定月は3月と9月です。
永久保有株6選(卸売業):まとめ
各オススメ銘柄の利回りを列挙します。
証券コード | 銘柄名 | 配当利回り |
2768 | 双日 | 3.42% |
3076 | あいHD | 3.68% |
8002 | 丸紅 | 3.16% |
8020 | 兼松 | 3.52% |
8098 | 稲畑産業 | 3.80% |
9882 | イエローハット | 3.31% |
以上、これらは長く持ち続ければ、金の成る大木に育ってくれるでしょう。
あなたもオススメの永久保有株があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。
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